人に好かれるセリフ
「ご存じないと思いますが」⇒「ご存じかもしれませんが」
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このページはVoicy「澤円の深夜の福音ラジオ」1505回を、文字起こし・編集したものです。
【Twitterでの議論が有意義だった】
今日はですね、Twitterで朝、ちょっと友人とやりとりがあって。
そこで気付いたことなんかがあったんで、それをネタにお話しようかな~と思うんですけど。
これはですね、武蔵野大学のアントレプレナーシップ学部で、一緒に教員をやらせてもらっている秋元祥治さんのTwitterのツイートにですね、僕は、ちょっと絡んだんですね。
これ、別にケンカ吹っ掛けたわけじゃなくって、「あ、これは面白いぞ」って思ったんで、ちょっとやりとりの相手になってもらったって感じなんですけど。
元になったツイートはですね、たぶんちょっと誤字があるんじゃないかな~と思うんですけど、そのまま読んじゃいますね。
っていう風に、ツイートしてたんですね。
僕は、この「カタカナのビジネス用語」っていうそのものを主語にして、”これ、良くないんじゃないの?”って言う人に対しては、ちょっとテンプレート的に敢えて答えるようにしていてですね。
僕は、それに対して、なんて言ったかって言うと…
っていう風に、言ったんですね。
まあ、割とテンプレート的な話なんですけど、このことをですね、やたら深掘りしたいわけじゃなくって。
これ、どういうことを言ってるかって言うとですね、それぞれの立場が違うんですね。
まず、秋元さんは、地方の中小企業の経営者の立場で話をしてるんですね。
そして、僕は、外資系勤務の人間の立場で話をするっていうのを、ちょっとテンプレート的にやってるわけですね。
全然、視点が違うと。
そして、トピックになっているのは、「使われるビジネス用語が、カタカナである」っていう、そういう話なんですよね。
ですけど、これはですね。
”ポジショントーク”っていう風に言えば、それまでなんですけれども、敢えて僕は、そういう明確な立場にして話をするんですね。
要は、どういうことかって言うと、「カタカナのビジネス用語を使う」っていうのが話題になってるんですけれども、それそのものが問題なんじゃなくって、どの立場でその事象を見ているかというところが、ある意味問題なわけですね。
ですので、敢えて、”外資系では…”っていう、全然関係ないものをぶっこんできたわけですね。
本来は、”いやいや、今は中小企業の社長さん・経営者の話をしてるんだよ!”っていう風に返されても、仕方がないぶっこみ方をしてるわけですね。
だけどまあ、秋元さんは友達なので、そんなこと言ってこないんですよね。
敢えて、それをやりとりをさせてもらって。
あくまでも、秋元さんは、”いや、中小企業の経営者の人達は、それじゃわかんないんですよ”と。
そして、”スタートアップの人達は、そうやってカタカナ用語でワーッと喋っちゃうから、チャンスを逃してるんですよ”と、敢えてそっちの立場を貫くわけですね。
僕の方は僕の方で、”そもそもの基本的な用語がわかってないんだったら、残念ながらビジネスっていうのは前に進まないんですよ~”っていうような立場で話をするということで。
実はですね、永遠にこのペースで、お互いの視点っていうのを近づけずに話をすると、平行線のままなんですね。
これは、最初っからですね、秋元さんが仲の良い友人であるっていうことを前提でやってるんで、ケンカにならないんですけれども。
これがですね、匿名アカウントのTwitterの人達とかですね。
場合によってはですね、まだお付き合いの浅い仕事相手とかになってくると、この立場の違いで、それぞれの視点からで、正論を吐き続けるとですね。
絶対に交わらなくって、良い関係には、なり得ないんですね。
ですので、すごく大事なポイントっていうのは、「ある問題提起に対して、自分はどの立場で、その問題に対して向き合っているのか?」ということを、自分自身が理解しておくことというのと。
あとは、「それを、明確に相手にも理解しておいてもらう」というのが大事なんですね。
そして、今回話題になっていることとして、「ビジネスのことがわかるように、スタートアップの人達も、地方の中小企業の人達に向けては難しい言葉を使うんじゃなくって、簡単な言葉で話をした方が良いんじゃないか?」っていう、そういう問題提起をしてるわけなんですけれども。
秋元さんは、その中小企業の経営者の人達の立場なので、そちらの方を立ててるわけなんですけど。
僕は、敢えて逆の視点っていうのをそこに持ってきて。
”いやいや、その人達って、付き合って得になる相手なんですか?”というような立場で発言してるわけですね。
これも、敢えて立場が違う状態で、問題に対して言葉を発してるわけですね。
そしてこれは、どっちも正しいんですね。
どっちも正しいというのが、厄介なんですよね。
「世の中のいろんな問題っていうのは、どっちも正しいっていうことによって肥大化していく」っていうのが、結構あるあるじゃないかな~と思うんですよね。
ですので、「あくまでも、自分はこういう立場で話をしますよ」「そして、私はこういうことを正義だと思って行動していますよ」ということが、万国共通ではないということは理解しておいた方が良いかな~と思うんですよね。
この、「共通ではない」。
「コンテキストが共有できていない」なんて、僕はカタカナを交えて説明するわけなんですけれども、背景も含めてですね。
前提知識含めて、全部共有できている状態じゃないと、空中戦になっちゃったりすることってあるんですよね。
なにしろ、お互いが正しいことを言っているって、思い込んじゃっている状態ですからね。
ちなみに、今回は秋元さんが、どういう仕事をしているかとかですね。
中小企業の経営者の人達との関係性がどうなのかっていうのを、全部知った上でやっているので、もう分かり切っているんですね。
分かり切っているんですけれども、敢えてTwitterの上でやりとりをするという、そこに僕は、力点を置いたんで。
傍から見ると、「すごい、ケンカ売り合ってんじゃないか?」って思うかもしれないけど、実際にはですね。
「立場の違いというものを明確にする為に、敢えて歩み寄るような内容にしなくって、ずーっと反対側の立場っていうので、発言をし続けてみようかな~」と思ったんですね。
途中で秋元さん、バーベキューに行かなきゃいけなかったんで、やりとり途中で終わっちゃったんですけれども。
ちなみに、これはですね。
最終的な落としどころとしては、「とはいえ、我々はこっちの方向に向かうよね」っていう共通の視点だったりとか、前提っていうのを提示して、そこに対して合意をすると、非常に前向きな話ができるんですよね。
僕は、あくまでも、”そのカタカナ用語を使うっていうのは、こういうことなんじゃないの?そして、中小企業の人達にも、問題があるんじゃないの?”っていう反対側の立場というので、意見をポンポンと投げたんですけれども。
秋元さんが考えていること、よーくわかるので。
僕は、ほんとに心情として、完全に反対ってわけじゃないんですね。
ただ、やりとりとして、「彼は建設的なやりとりができる人なので、ちょっとそういうのをやってみようかな~」と思ったら、非常にですね。
紳士的且つわかりやすく、しっかりとロジックも固めた状態で、やりとりを付き合ってくれたんで、ほんとにありがたいな~って感じなんですけどね。
ここで、秋元さんの最初の話題に戻ると、「ビジネスの用語で、カタカナをやたら使うっていうのに対して、どう思うか?」っていうと、僕は「ほんとに大きく得をしたいんだとしたら、相手によって言葉っていうのを変えた方が絶対に良いし、そしてその変換スピードが速い人っていうのは、やっぱり結果的に仕事ができる人って言えるんじゃないかな~」と思うんですね。
ただ、この変換には、それなりに脳のリソース使いますから、そのリソースを使うことを相手に強要するっていうのは、僕はちょっと賛同できないんですよね。
”俺にわかるように、説明しろ”っていう奴ですけれども。
それは、「あなたにわかるように説明したら、自分にとって得になるんだったらやるけれども、あなたがわかんないことに対して、僕、別に責任持ってないので…」ってなったら、”あ、わかんないんだったら、もういいです”ってなるわけですよね。
ここら辺の関係性っていうのは、やっぱりちょっと考えた方が良いかな~と思いますけれども。
ただ、あまりにもですね。
そうやって、切り捨て系の思考っていうのを極端に前に出す人っていうのは、結局周りから人いなくなりますから、仕事もあんまりうまくいかないでしょうし。
少なくとも、仲間作れないでしょうね。
そして、もちろんですね、逆も真なりで。
”俺にわかるように、説明しろ”ということを、やたらめったら誰に対しても言うっていう人は、ちょっと厚かまし過ぎるんで。
これまた、仲間がいなくなりますよね。
常に歩み寄るというのが、すごく重要かな~って思います。
今日は、朝からですね、秋元さんは最初っから親しい友人であるという前提があり。
そして、相手の立場も僕がよーくわかった上で、文字上の議論として反対側の立場で吹っ掛けてたわけなんですけれども。
少なくともこれ、秋元さんにケンカ売ってるわけじゃないので。
ここら辺は、誤解のないように。
少なくとも、リスナーの方。
あるいは、Twitterを見てハラハラした方は、ご理解頂けると嬉しいです。
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