人に好かれるセリフ
「運がよかったね」
⇒「運も実力のうちだからね」
ー--ー------ー--ー----------------
このページは、Voicy「きのうの経済を毎朝5分で!」2022/5/25分
きょうの言葉を、文字起こし・編集したものです。
【きょうの言葉(ロシアの債務不履行)】
今日は、「アメリカの財務省が、ロシアからの国債の元利払い等を受け取れなくする」と発表しました。
これを受けて、ロシアの国債がデフォルトに陥る可能性が濃厚になったということなんですが、いったい何が起こっているかという背景を、お話したいと思います。
ロシアのウクライナ侵攻を受けまして、アメリカではロシア政府とか、あるいは政府系のファンド、こういったところとの金融取引が今、禁止をされています。
で、ロシアからの債権の元利払い、あるいは株式の配当については、アメリカの外国資産管理局(OFAC)というところが3月に出した通達で、例外的に認められてきました。
で、この特例があったが為に、ロシアはドル建ての利払いを実施をして、デフォルトを免れてきたという背景があるんですね。
なんで、こういう特例が認められてきたかと言うと…
当然、急にですね、「元利払いをしては、いけません」ということになると、国債の格付けが急激に下落をしたりであるとか、利払いを見込んで投資をしていたアメリカ国内の投資家とかに被害が及ぶ可能性があるということもありまして、時限措置的に認めてきたというものなんですね。
で、アメリカの財務省は、この特例の延長について慎重に議論を進めてきたんですが、イエレン財務長官が、”失効になる可能性が高い”という風に表明をしたのが18日。
そして、今日「打ち切りという方向性が、示された」ということでございました。
直近で27日に支払期限があるんですけれども、ロシア財務省は、”既に、支払いを済ませた”と発表しているということでございまして、前倒しで処理をしている可能性があります。
ただ、利払いの継続は、今後困難になるということが見込まれておりまして、デフォルトする可能性が見込まれています。
ただ、形としては、ロシアには支払う能力はあるんだけれども、アメリカ側が受け取らないという、そういう債務不履行でございまして、異例の状況なんですね。
で、ロシアの債務不履行というのは、既に市場では織り込まれている状況でございまして、ロシア経済でありますとか、今後の国債の発行に大きな影響はないだろうという認識が示されています。
コメント