人に好かれるセリフ
「これは絶対いいから」
⇒「私はいいと思うから試してみて」
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このページは、Voicy「きのうの経済を毎朝5分で!」2022/5/27分
きょうの言葉を、文字起こし・編集したものです。
【きょうの言葉(生保決算)】
今日は、国内の生命保険大手の決算が出揃ったというニュース、ございました。
これ、ちょっと詳しく見ていきたいと思うんですけれども、2022年3月期の決算ということでございまして、コロナ禍でですね、生命保険の経営、非常に厳しかったんですね。
なぜかと言うと、生命保険の大手って、基本的に対面営業なんですね。
いわゆる、保険の営業マンが、お客さんとface-to-faceで対面をしまして、販売をするというのが主流だったわけです。
これは、例えば日本生命がそのまま販売をするのもそうですし、代理店を通じて販売をする生命保険も同じような形だったわけなんですけれども、このコロナ禍でですね、デジタルシフトが急速に進みました。
要するに、非対面での営業活動というのが、一旦定着したんですね。
なので、これまで実は、生命保険の新契約というのは、コロナ禍で大きく落ち込んでいたんですけれども、それがですね、売上高にあたる保険料等収入が、今回3社で前期比増収となったということでございまして、その辺も底入れ感が出ているということが言えそうです。
そしてですね、環境も良かったということで、資産運用も好調だったということで、本業の儲けを示す基礎利益というものは、4社とも増益となりました。
生命保険各社が保有している株の配当金とか、投資信託の分配金、こういったものが増加したことが、一番大きな要因となっているということですね。
で、特に第一生命さんなんかは、ベトナムの子会社の保険販売が大きく伸びているということで、前期比2.5%増、6389億円の販売ということになったそうです。
生命保険各社ともですね、金利が上昇しているアメリカ等の通貨建てですね、外貨建ての生命保険というところの販売に注力をしておりまして、正直国内の円建ての生命保険というものはですね、特に掛け捨てではないものに関しましては、ほぼゼロ金利を保っている日本円の商品というのは、魅力がどんどん薄れているということで、それを中心にですね、商品を組み立てている生命保険会社は、どうしても苦戦を強いられるということになっています。
そういった意味からも、生保それぞれの商品戦略で、明暗が分かれてきているということでございまして、コロナ禍を経て、それぞれの体力の強さが示されているということが言えそうです。
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