先進国が先進国らしくあるために何をすべきか?【教育でしょ】

人に好かれるセリフ
「こんなこと言いたくないんだけど」
「気になっているので伝えておくね」

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このページは、Voicy「大河内薫マネリテ戦略室ラジオ」2022/6/26分を、文字起こし・編集したものです。

先進国が先進国らしくあるために何をすべきか?【教育でしょ】 | 大河内 薫「大河内薫"お金の学び"ラジオ」/ Voicy - 音声プラットフォーム
音声放送チャンネル「大河内 薫」の「先進国が先進国らしくあるために何をすべきか?【教育でしょ】(2022年6月26日放送)」。Voicy - 音声プラットフォーム

今日は「先進国が先進国たらしめるものは、何なのか?」を、ちょっと考えて話していきたいんですね。
もちろん答えはたくさんあるだろうし、視点・切り口によっていろんな話ができると思うんですけど、僕は先進国としてやって欲しいことっていう意味を込めて、先進国が先進国で在り続けるためには、やっぱり教育投資が重要なのかな~と思うんです。

これはもう世界中の大学とか研究機関とか、いろんな論文が出ているんですけど、「国家投資をした場合において、一番リターンがあるものは何か?」と。
それはもう、決まっているんですよね。
皆さんお察しの通り、教育なんですよ。
教育にお金を入れれば入れるほど、間違いなくコスパが良い。
芽が出るまで、かなりの長期的なスパンにはなってくるんですが…
”今年、教育の予算を10倍にしました”って言って、”来年、経済が10倍になるか?”って言ったらそんなわけはないだけれども、お金をかけたらかけただけ、長期的にリターンがあるものは教育投資なんですよ。
リターンって言っても様々で。
経済が潤っていくとか、出生率が上がっていくとか、そういうデータもあったりするし。
「国に人が根付く」もあるでしょうね。
あとは世界に出ていく人も増えるんだろうけど、グローバルに活躍する人も増える。
教育の質にも依りますけどね。
お金の教育は日本にないから、そこをなしにして教育投資を増やしていっても、そこの分野の人は育たないことがあると思いますが。
極めて日本の教育は、「受験を通るための教育」に比重が置かれ過ぎているのもあると思うし。
以前話した通り、戦前に形作られた「兵隊を作る教育」を一回白紙にして新しい教育を作っていないので、どうしても日本は大きな基盤の上に上乗せになっちゃっているんですよね。
遠足を取っても足を鍛えるために、かつて戦前の日本が作った行事だったりするわけで。
組体操も言われたことを兵隊がしっかりとできるように、その訓練のためにあるわけで。
それが今尚、残っている。
遠足は楽しいから残っていても良いと思うんですけど、理由なく現代の教育に残っているのは違和感があると。
なので日本の教育は、一言で言うんであれば”メチャクチャ世界から遅れている”っていうことですね。
それは日本の政府が、国家として全然考えてこなかったからっていうのに他ならないですよ。
そしてその証拠は、わかりやすいものからわかりづらいものまで、たくさんあるわけですよね。
わかりやすいところで言えば、データはもう出ていて。
先進国の中で教育に対してお金を使っていない国は、日本がワースト1なんですよ。
それは国が持っている予算に対する、教育にあてている資金ですね。
しかもこれから教育資金が増えていくかと言ったら、疑問符が付くと。
どうしても軍事費みたいなものにお金が流れていくことが、未来にほぼ決定してしまったので、教育にどうやって資金を割いていくのかと。
「一番コスパが良いと言われているものに、なんでお金をかけないのかな~?」と僕は思うんだけれど、それをできない日本がそこにいるわけですね。
わかりづらい部分で言うんであれば、現状ですよね。
日本はグローバル社会からメチャクチャ置いていかれたんですけど、これは教育だと僕は思うんですよね。
グローバル社会から日本が周回遅れにされている理由はたくさんあれど、やっぱり教育だと思うんですよね。
皆さんは、どう思いますか?

経済大国第3位で何とか踏みとどまっているけど、たぶんこれはどんどんどんどん落ちていくと思うし。
GDPなんかは、アジアでは中堅ぐらいの位置まで、たぶん落ちていきますよね。
グローバル社会から一番置いていかれた理由は、ITリテラシーを育てるような教育をしなかった、世界を目指すような英語の使い方を教えなかったとか、たぶん様々だし。
そして僕が常日頃から言っている、お金の教育をやらなかったのも理由の一つですよね。
高度経済成長の時に、戦前の教育で良かったんだよね。
言われたことを正確に、生産性を高めてやる人材が高度経済成長でも必要で。
それは戦前の兵隊を教育していたものとあまり変わらなくて、そのまま走り続けちゃったんだよね。
で、バブルが弾けた後に教育大改革をやっていれば、今の日本の形・姿は全然変わったものになっていただろうと思うんだけれど、その余裕がなかったんだろうね。
でもやっぱり、ここは国家を挙げて絶対にやらなきゃいけない所だよねって思います。
先日も明石市の泉市長のお話をさせて頂きましたけれども、明石市は子供に力を入れているんだよね。
教育に力というよりは、とにかく子供に力を入れている自治体なわけですよ。
とにかく、子供なんだよね。
日本の資源は子供で、僕達はもう、あと20・30年もすれば現役から退くわけですよ。
だったら今の子供達に、とにかくお金をかける。
シンプルに考えて、それが国家として一番コスパ良いに決まっているじゃないですか。
それをやって欲しいな~って思うんです。
で、先進国が先進国たらしめる理由は最初に言いましたが、これは何でかって言うと、教育にお金を思いっ切りかけれられるのは先進国だけなんですよね。
国家は余裕がなかったら、教育とか言っている場合じゃないわけじゃないですか。
だから今の日本は先進国でありながら、あまりにも余裕がないんだろうな~って思いますね。
どの国も今、余裕はないと思いますよ。
コロナが来て異次元の金融緩和をやってしまって、そしてとんでもなくインフレしていて。
アメリカだけじゃなくて、過去40年で一番インフレしている国は、いくつか僕はニュースで見ましたからね。
カナダとかも、そうじゃなかったかな?
世界はとんでもないことになっていますが、こうなってしまうと余裕ないよね。
だから、余裕がある時に手を打てなかったのが全てなのかな~と思います。
となると、”バブルが弾けた後に、教育大改革をやれ”と僕は言ったけど、バブルの時に堅実に教育改革をすべきだったでしょうね。
余談ですけど、バブルは弾けたんだけど、ほとんどダメージがなかった自治体とかもあるんですよね。
特に、愛知県はケチなんだよね(笑)
お金を使う所に、ちゃんと使う。
例えば結婚式にメチャクチャ投入するとか、目的が決まっているので、バブルでもあまり踊らされなかったのが愛知県民なんですよ。
なので、”バブルでもあまり影響がなかった”って言われていますね。
これは正確なデータがないので都市伝説的な部分なんだけれど、そういう傷を負わなかった人達が「国家で教育投資」を実践できたら本当に良かったな~って思いますね。
僕は当時6歳だったから、何ともならなかったんだけれど…

何が言いたいかって言うと、今余裕がある人にね。
「いや、余裕なんかないよ」っていうのは、日本中から聞こえてくる。
それはわかるんだけれど、少しでも余裕がある人は自分と自分の身の回りから、子供と教育にお金・労力をかけて社会のために何かできればな~と。

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