伝わらないのは、話し手のあなたに原因がある

今日のリベラルアーツ大学
「豊かさマインドを持つ人」と「欠乏マインドを持つ人」の決定的な違い5選
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このページは、Voicy「大河内薫マネリテ戦略室ラジオ」2022/8/8分を、文字起こし・編集したものです。

伝わらないのは、話し手のあなたに原因がある | 大河内 薫「大河内薫"お金の学び"ラジオ」/ Voicy - 音声プラットフォーム
音声放送チャンネル「大河内 薫」の「伝わらないのは、話し手のあなたに原因がある(2022年8月8日放送)」。Voicy - 音声プラットフォーム

今日は、「誰かに何かを伝えたい時に、どういうマインドセットでいれば良いか」「何が大切か」という話をしたいと思います。
大河内流現代落語、レパートリーの一つですね。

この話を今日したいと思ったきっかけは、8/8が僕の会社の創立記念日だからです。
2016(平成8)年8月8日に、会社を創ったんですね。
当時はまだ税理士法人に勤めていて、会社だけ先に立てて。
その数ヶ月後に税理士法人を辞めて、税理士事務所と会社経営を始めたんですね。
だから6年ぐらい、会社経営・事務所経営をしているんですね。
なので経営者歴で言ったら、短いんですよ。
その6年間でたくさんあったんですけどその中で一つ、自分がものすごく変わった部分があるんです。
それが、本題に関わってくるんですね。

僕は承認欲求が非常に高かったし、今でも発信をしているから高い部類に入ると思うんですね。
でも2016年当時は、若かりし頃の絶頂目立ちたがり屋を引きずっていて、その延長線で戦っていた感じがするんですよね。
23歳で日本大学芸術学部演劇学科を卒業し、夢を諦め「あれ、目立ちたかったけど目立てないじゃん」となって。
そこから方向転換して「難関国家資格を取れば何とか人よりは稼げて、ある程度社会的に目立てるのかな~」と思って、頑張って税理士になって。
夢を諦めた日から10年ぐらい経って独立。
今39歳ですけど、最初の34年ぐらいは、本当に目立ちたがり屋一直線だったわけですよね。
だから事務所・会社を持って経営を始めて、インターネット・SNS発信を始めるわけですね。
いろいろな準備をしてきたから、すぐ安定したんですけど。
それは本当に承認欲求丸出しで、今見ると結構恥ずかしいですね。
その時、僕はどこかしらで「自分は何者かである」「選ばれし人間だ」と思っていたし、「特別な人間だ」と思っていたんですよね。
だから最初の1・2年は、フォロワーも伸びたんだと思っていたし。
で、僕が話すことが伝わらなかったら「こんだけ噛み砕いて話しているんだから、相手のせいだよね」と思っていた時期があったんですよ。
今では考えられないけどね。

今日は会社の創立記念日だから、ちょっと振り返ってみたんですよね。
その時に、ここは大きく変わったよな~と。
一番予想外だったかな~と。
今もわがままなんですけど「正しいことをすれば、自分に非はない」と思う性格だったので、それが一変して、いろいろなものを円滑に進められるようになったかな~と思いますね。
ただこれはインターネットのおかげで、周りにいる人達のおかげでもあったりします。
どういったきっかけでバチっと変わっていったかというのは、うまく言語化できないですけど、一つ言えるのは「何かを伝えた時に伝わらない」「それは相手の頭が悪いからだ」「こちらは伝える技術を持っているわけだから、この話で伝わらないんだったら向こうが悪い」と思う人が、僕の周りには気づいたらいなかったんですよ。
あと一つは、”君は頭が良いし、とっても話も上手だし、伝え方も本当に上手なんだけど、一つ勘違いしていることがあるよ”と知り合いに言われたことがあって、非常に重要でしたね。
つまり、周りに恵まれていた。
その時の話は昔Voicyでもした気がするんですけど、障害とは別に生まれ持っての環境で、どうしても理解力不足になることがあるじゃないですか。
障害もその一つかもしれないし、環境で教育を受けられなかったとか。
そういうものを日本は結構軽視しがちなんですけど、確実にあるんですよね。
生活環境・教育環境というのは、不平等じゃないですか。
でも自分の話が誰にでも伝わるというのはエゴで、伝わらないのであれば話し手が悪いんですよね。
それを気づかせてくれたのは、僕の周りの環境・仲間達なのかな~と思います。

あとはSNSとかインターネット・YouTube・Voicyもそうなんですけど、どうやってもオンラインじゃないですか。
顔と顔を突き合わせて、話をすることができないじゃないですか。
その時に信頼されないと、話は聞いてもらえないんですよね。
オフライン以上に、オンラインは信頼が全てなんですよ。
気づくのに、2・3年かかったかな~という感じですね。
自分のエゴを通し続けていたのであれば僕はこんなに信頼されたとは思わないし、YouTubeをやり始めたぐらいから「これは真摯に発信していかないとダメだろうな~」と思いましたね。
当時は「俺の話を聞け!」「どうだ!この教え方、すごいだろ!!」みたいな部分があったと思うんですよ。
別にそれが悪いわけじゃないんですけど、より多くの人に話を聞いてもらう場合は常に相手方の環境を考えて話をする。
そして、自分がそれに合わせていくというのが必要なんだろうな~と。
プラス一番気をつけているのが、誠実であること・嘘をつかないこと。
ネットですから、「この人は誠実で、嘘をつかない」と思った人しか話を聞きたくないじゃないですか。
つまり、忖度しない人ですよね。
僕はそういう人の話しか聞きたくないので、そうなった方が聞く耳を持ってもらえるんだろうな~というのをすごく意識しましたね。

話をまとめると、僕は33・34歳ぐらいまでは「俺の話を聞け!」みたいなエゴ丸出しで、「自分の話が伝わらないのは相手のせいだ」と思うような人間だったわけです。
それを変えてくれたのは、会社経営であり税理士事務所であり仲間達であり、そしてSNSの発信だった。
今でも、僕の話が伝わらないことはあるんですよ。
その時は、思い悩むんですよね。
どうしたら伝わるんだろうな~と。
学校での授業も非常にありがたくて、大人に伝えるよりも子供に伝えることの方が難しい瞬間があるわけじゃないですか。
それをどうやって伝えようかな~と。
僕の話す技術・伝える技術を、もっと向上させたいな~と常に思っていますね。
少しでも慢心して、「僕の伝え方は間違いない」「間違いないから、絶対に誰にでも伝わる」と思ったらダメだと思うんですよね。
これを日々向上させていくために、「何か思いが伝わらなかった時・説明が伝わらなかった時は、100%話し手に非がある」というマインドセットを肝に銘じて、今後も生きていきたいな~と思います。
でも今日の話を一切無視しても、冷静に考えてそうじゃないですか?
相手に何かを伝える時は、100%こっちにボールがあって、こっちから投げるわけですから。
向こうは理解する努力をするとは思うけれど、努力してもなお伝わらない場合「受け手の努力不足だ」と片付けるのは乱暴すぎるかな~と思うわけですね。
伝わらなくて本当に苦しい時はあるけれど、自分を疑って・努力して、今日も頑張っていきましょう。

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