人に好かれるセリフ
「断ってもいいですか?」
⇒「こういう理由でお断りしたいです」
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このページは、Voicy「大河内薫マネリテ戦略室ラジオ」2022/8/6分を、文字起こし・編集したものです。
今日は、「強みを伸ばすだけで良いのか?」という話をしたいです。
人間には弱みと強みがあって、”弱みなんか見ずに、強みだけを伸ばしていけば良いんだよ”と聞いたことがある人は多いと思うんですよね。
それも一理あるかな~と思うんですけど、弱みや強みを語る時は弱みの定義をしっかりしておかなきゃいけないかな~と僕は思うんですよ。
この定義によっては話が変わってくるので、大河内なりの定義と軽い気持ちで受け止めて欲しいな~と思います。
弱みは一言で言うと、必要なのにできないことだと思うんですよ。
例えばパソコンは、スキルがなきゃ使えないじゃないですか。
そしてパソコンが使えないと、現代の仕事は相当厳しいですよね。
つまりパソコンが使えないことは、弱みなんですよ。
パソコンを使うことが必要なのにできないから、これは弱みなわけですね。
この時に”強みだけを見て、強みだけを伸ばせば良いんだよ”と言う場合は、”パソコンなんていいから、とにかく強みだけ伸ばしましょう”という話になってくる。
これは、ちょっと違和感があるじゃないですか。
例えば会社員で「パソコンが使えません」という人は、ちょっと話にならないですよね。
もっと簡単なところで言うと、極論ですけど字が書けないとか。
そうなってくると、”おいおいおい…”と。
”強みだけを伸ばしている場合じゃないぞ”となってくるわけです。
「弱み=必要なのにできないこと」ならば、最低限はやらなきゃいけないんですよね。
その時に「弱みには目をつぶって、強みだけ見て頑張れば良い」という選択を取れる人は、その弱みをつぶしてくれる仲間がいる人だけなんですよ。
つまり”強みだけ伸ばせば良いんだよ”という人は、結構少数派ですね。
弱みを全面的に引き受けてくれるような人は、なかなかいないから。
特に会社で雇われている場合は、弱みを全面的に誰かが引き受けてくれることがないじゃないですか。
「営業では日本で有数の人だから、君は営業だけをやっておけば良いよ」「パソコンなんていらないよ」というのがひょっとしたらあるかもしれないけど、厳しいよね。
顧客管理はパソコンを使えなきゃいけないし、そもそも会社のルール上、パソコンを避けては通れない時代になってきているわけじゃないですか。
と考えると、自分一人で0~100までやらない限りは、弱みに目をつぶって強みだけを見ることは難しいんじゃないかな~と思うんです。
必要なことだからやって欲しいわけで、それができないから弱みなんですよね。
必要なものができないと、シンプルにマイナスじゃないですか。
それが組織全体の話になってきたら、なおのことで。
そこに目をつぶれるのは、相当強靭な組織もしくは個人なんじゃないかな~と思います。
個人の場合なら、「一般的には必要なんだけど、自分はそれを必要としない場所で戦います」「だから、強みだけを見られますよ」というような状態。
これが社会で言う、”強みだけを見ていれば良いんですよ”・”強みだけを伸ばせば良いんですよ”だと思うんですね。
「強みだけを伸ばせば良い」みたいな理論は、そう簡単には実現できないというのが僕の持論。
今日、語りたいことなんですよね。
弱みの定義は人それぞれだと思うんですけど、僕は「必要なのにできないこと」「できた方が良いよね」というのが弱みだと思います。
その弱みは、何らかの形で消さなきゃいけない。
じゃあどうすれば良いかと言うと、誰かがそれを補ってくれるか、自分で弱みを潰すか、弱みが弱みじゃなくなるような場所で挑戦する。
この三択なんですよね。
そして会社員は最初と最後の選択がほとんどできないし、個人事業主や経営者もなかなかできないわけですね。
だから弱みに対して目をつぶることは、なかなかできないと思うわけです。
じゃあ私はどうしているかと言うと…
僕の弱みを全部カバーしてくれる人で、必要なのに僕ができないことを全部やってもらおうとしているんですけど、それでもなかなか難しい。
オンラインサロンのような理念を共有している仲間がいるにも関わらず、そこだけでは賄いきれないくらい、僕には必要だけどできない・やりたくないことがある。
結局、僕ができない・やりたくないことを無理してやっている部分があるわけですね。
だから「強みだけを見て生きていくことは、なかなかできない」という話です。
これは別にネガティブな話でも絶望的な話でもなくて、ロジカルに考えるとなかなか難しい。
ただ強みは伸ばすべきものなので、最低限の土壌を整えた上で強みに振り切るのが重要かな~と。
最低限の土壌が重要という話です。
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