ボクはマネージャーをやって本当に良かったと思う。

人に好かれるセリフ
「聞いてる?」⇒「今の話で、わからないところはないですか?」

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このページはVoicy「澤円の深夜の福音ラジオ」1483回を、文字起こし・編集したものです。

【1483回】ボクはマネージャーをやって本当に良かったと思う。 | 澤円「澤円の茶話会ラジオ」/ Voicy - 音声プラットフォーム
音声放送チャンネル「澤円」の「【1483回】ボクはマネージャーをやって本当に良かったと思う。(2022年4月11日放送)」。Voicy - 音声プラットフォーム

15年ほどマネージャーをやらせてもらった

今日はですね、Voicyのハッシュタグ企画、#初めてのマネジメント経験っていうのをテーマに、お話をしようかな~と思うんですけど。

そもそもマネジメントっていうのは、全ての人がやるものだっていうのが一応、僕の持論なんですね。

つまり、一般的に言う”管理職”ってなりますけれども。

僕は、”管理職”っていう言葉が、すごい好きじゃないんですけど。

その管理職のことだけを指すんじゃなくって、マネジメントというのは、全てのビジネスパーソンがやることなんだという風に、僕は思ってるんですね。

とはいえ、今回コンテキストとしては…

おそらくは、”管理職”って日本で言われている、チームを率いている状態の経験を指しているんだと思いますので。

そういう観点で、お話をしようかな~と思います。

さて、このマネジメント経験なんですけれども。

僕はたしかですね、2006年からマネジメントをやってたと思うんですね。

つまり、マネージャーとしてチームを率いるという経験をしてたんじゃないかな~と思います。

ちょっと、ここら辺1・2年、間違えてるかもしれないですけど。

たしか、2006年なんですよね。

2006年という年はですね、その前の2005年から2006年にかけて、僕にとっては当たり年だったんですね。

非常にいろんな仕事がうまくいって、毎月のように何らかの賞を獲っていたんですよね。

これ、会社の中での賞なんですけれども。

そのおかげでですね、どんどん評価も上がっていって、”マネージャーをやらないか?”という風に言われていたんですけれども。

実際にはですね、僕が勤めていたMicrosoftという会社は、マネージャーっていうのは、別に偉くなるっていうこととイコールではないんですよね。

マネージャーっていうのは、ともするとすごく若くって、経験はそれほど高くないかもしれないけれども、適性があるという風に判断をされると、比較的早い段階でマネージャーに抜擢されることもあるんですが。

ただ、抜擢されると言ってもこれは、「すごく、偉くなった」「ポジションが、高くなった」っていうのではなくって、「その役割を、担うことになりましたよ」っていう、そういう考え方なんですね。

ちなみに、マネージャーと対になるものっていうのがこれ、インディビジュアルコントリビューター(IC)と言われる役割なんですね。

ICというのは、Individual(個人で)・Contributor(貢献する人)ってことなんですけど。

個人で貢献する。

まあ、プレイヤーですね。

ICになるか、マネージャーになるかというのは、選べるんですね。

そして、”IC”と言う方が下であるという考え方は、ありません。

基本的にフラット。

そして、どちらかを選んで。

この間までマネージャーだった人がICになったりとか、ICをやってる人がちょっとしたタイミングでマネージャーポジションに就いたりとかっていうのは、日常茶飯事で起きていたことです。

そして、僕の場合には2006年ぐらいに、”あなたは、もうそろそろマネジメント経験もした方が良いんじゃないの?”ということで、その当時の僕のマネージャーから、何度か声をかけてもらってたんですね。

”やったら良いんじゃない?”っていう風に言われていて。

ただ僕、な~んとなくですね、その当時は「上司・部下みたいなものっていうのはたぶん、自分自身がなんか偉そうに振る舞っちゃう可能性あるよな」って思い込みがあって。

”いやいいです、いいです。僕、プレイヤーの方が向いてるんで”みたいな感じで、断ってたんですよね。

どっかしら、「自分自身が、上司・部下みたいな言葉で表現されるようなマインドセットになっちゃうんじゃないかな」って思ってたんですね。

そうこうしている内に、2006年にChairman’s Awardっていう、最高位の賞ってのを頂いたんですね。

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これ、グローバルで一年に一度、十数人だけ選ばれて。

それも、何万人か集められた社員総会みたいなイベントの中で表彰されるっていう、かなり強烈な成功体験をさせてもらったんですよね。

あの時は、オーランドだったかな?

アメリカのオーランドというところで、スタジアムでイベントがあって。

何万人っていう単位の人が、たしか、いたと思うんですけど。

その前でですね、表彰されるという、めちゃくちゃ名誉な体験をしたんですよね。

ちなみに賞は、ステージ上でロレックスをもらえるんですけど。

そのロレックスには、僕の名前と、ビル・ゲイツの名前のイニシャルが彫られてるんですね。

今でも、大事に持ってるんですけれども。

他にもですね、いろんな素敵なプレゼントなんかをもらって。

これは、相当大きな体験だったんですね。

そして、その体験をした時に、「これは、キャリア一区切りした方が良いな」って思って。

自分から、”マネージャー、やりま~す!”っていう風に言ったんですね。

そして、その時からマネージャーに、職種を転換したわけなんですけれども。

その時にですね、僕のマネージャーをやってくれてた人が、非常に親しいマネージャーだったんですけれども。

”マネージャーになるにあたって、一つだけ約束して欲しい”という風に、僕に持ちかけてくれたんですね。

それは何かと言うと、”ICだった時の自分は完全に忘れて、マネージャーにはなってね”って言われたんですね。

これは、”ICだった時の僕を持ち出されると、相手は何も言えなくなっちゃうし、ものすごいプレッシャーを感じることになるから、それはとりあえず置いておいて、「マネージャー」という役割を、是非やって欲しい”っていう風に言ってくれたんですよね。

これ漠然と、「そういうもんだろうな」と僕も思ってはいたんですけれども。

改めて、そうやって言葉にして伝えてもらうと、やっぱり気持ちが切り替わるんですよね。

「よし、マネージャーの澤として、これからは振る舞っていくぞ」「チームというものを、最優先にして考えるぞ」っていう風にマインドをアップデートすることができてですね。

すごく良かったな~と思います。

もちろん、最初の内は全然慣れなくって。

そして、いろいろとすごいストレスを感じたりとか。

あるいは、やりづらさを感じることも、なくはなかったんですけれども。

総じて楽しく、マネージャーはやることできましたし。

僕の性格上、「マネジメントというのは、結構向いているな~」っていうのを感じることもできたんですね。

但し、僕はですね、マネージャー業としては必ずやらなければならないはずの書類仕事が、とにかくできなくってですね。

もう、これに関しては、ヒドかったんですけれども。

ただ、これも早い段階で、「僕は、書類仕事ができない」「数字の管理ができない」っていうことをカミングアウトをしてですね。

”助けてください”という風に周りに言っていたら、マネージャー仲間とか。

あるいは、数字に関して非常に得意なICの人達っていうのが、いろいろ手伝ってくれたんですね。

ですので、結果的に僕はそれで、ものすごく大きなエラーを起こすこともなく。

どうにかこうにか、マネージャー業務を遂行することが…

部分的には欠けてるんですけれども、できていたんじゃないかな~と思います。

そして、徹底的に自分に言い聞かせていたのは、「上司・部下という関係ではない」「自分は、上に立っているわけではない」っていうのは、常に言い聞かせてましたし。

これに関しては、僕自身もすごく納得をしながら、仕事はできていたと思います。

あくまで、役割。

なので、「自分は、偉いわけじゃないよ」っていうのは、自分に嘘をついてそう思い込ませようとする必要は、結果的になくってですね。

その方が、結果的に気持ちは楽だったんですよね。

ただ、「自分は権限が与えられているので、その権限っていうのをうまく使って、自分のチームメンバーが働きやすい環境を整えよう」という風に思うことができるようになって。

非常にですね、やりがいのある仕事として、マネジメントの役割っていうのを担うことができたんですね。

そして、昨日ですね。

たまたま、結婚式に呼んでもらってたんですけれども。

その結婚式が、僕のチームに来てくれていた協力会社さんだった人だったんですね。

そして、その後でですね。

僕が勤めていた会社に、正社員としてjoinしてくれたんですけれども。

Microsoftという会社に、入ってくれた人だったんですが。

その人が、新婦さんでですね。

新婦の同僚席っていうところに通されたんですけど、そこにいたのがですね。

僕がマネジメントをしていたチームのメンバー、ばっかりだったんですね。

なので、同窓会みたいな感じで、集まることできたんですけど。

その人達がものすごく、僕がマネージャーをやっていたことについて喜んでくれてたっていう、そういう感想を聞かせてくれてですね。

”このテーブルにいるのは、澤ファミリーですよ”みたいなことを言われてですね。

もうほんとこれ、めちゃくちゃ嬉しくてですね。

「いや~、マネージャーやって良かった~」と思ったんですよね。

僕はもう、ほんとにポンコツでですね。

できないことばっかりで、いろんな人に迷惑かけて、お願い事ばっかりして。

どうにかこうにか、毎日過ごしていたような状態だったんですけど。

その人達が、”いや~、マネージャーとして、すごく良いマネジメントをしてくれてましたよ”なんて言ってくれたらですね。

もう僕としては、「ほんとに良い仕事をし続けることができたんだな~、仲間に恵まれたんだな~」って思うことができました。

とにかくですね、僕がマネジメントというのをどうにか楽しくやることができたのは、間違いなくですね。

「フラットで、いよう」っていうマインドを、初期の段階から持つことができていた。

ここに尽きるんじゃないかと思うんですね。

「自分は、偉いわけじゃない」「上に立っているわけではない」「役割として、マネージャーをやっているんだ」っていう風に、本当に思うことができたので。

結果的に、「仲間を、大事にしよう」「仲間と、何かをしよう」っていう風に思うことができて、すごく良い企業人としての生活を全うすることができたのかな~と思うんですね。

まあ今は、独立をしましてですね。

自分自身だけを、マネジメントすれば良いっていう状態になってるんですけれども。

ほんとに、会社勤めでマネージャー経験をしたのは良かったな~と思います。

もし、「マネジメント経験、どうしようかな?」と思ってる人は…

絶対、僕はオススメしますね。

ほんとに、たくさんのことを学ぶことができます。

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