職業の名前をもっと細分化した方が良い

人に好かれるセリフ
「このくらいの仕事なら、できるよね?」
「この仕事を、あなたにお願いしたいです」

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このページは、Voicy「大河内薫マネリテ戦略室ラジオ」2022/6/14分を、文字起こし・編集したものです。

職業の名前をもっと細分化した方が良い | 大河内 薫「大河内薫"お金の学び"ラジオ」/ Voicy - 音声プラットフォーム
音声放送チャンネル「大河内 薫」の「職業の名前をもっと細分化した方が良い(2022年6月14日放送)」。Voicy - 音声プラットフォーム

今日の本題なんですが、ただただ、僕が思っていることっていう話なんですね。
そして、その思っていることが未来において叶ったら、非常に嬉しいな~って思うことなんです。

職業の名前っていうのは、税理士・弁護士・ファイナンシャルプランナー・医者などなど、いろいろあるわけですけど、それをもっと細分化して世の中に浸透させた方が良いな~って思うんですよね。
例えばだけど、税理士っていうものは、おそらく「堅い」「計算・数字に強い」っていうイメージとか、「士業」っていうイメージとか、「おじいちゃん」っていうイメージもあるかもしれない。
そんなイメージで、世間に出回っていると思うんですよ。
もちろん、それは半分正解で、半分不正解みたいなところだと思うんですね。
ここを、やっぱり細分化して欲しいんですよね。

よく言うんだけれども、2017年の初頭ですね。
僕が独立をして、すぐTwitterの発信とかを始めたんですけど、それまで税理士という専門家が、その専門知識を大衆に向けて発信することって、ほぼなかったんですね。
当たり前なんですけど、その専門知識こそが税理士の商品ですから、基本的には「それをクライアントに伝える、そしてお金を頂く」っていう商売なんですよ。
それは税計算だったり、税の相談だったり、そういうわけですよね。
だから、大衆に自分の知識を無料で配るなんていうのは、「何考えてんの?」って話だったわけですね。
だから、そういうことをやる税理士がいなかったわけです。
でも、僕はやったんですよね。
なぜなら、税金の知識っていうのは、全員が知るべきであるから。
だから、ひとまずやってみたわけですよね。
そして、社会からのリアクションっていうのを見てみたわけですよ。
だからここでも、もう既に同じ税理士でも、ある意味で違う職種なんですよね。
一税理士っていうことです。
つまり、クライアント業務をやる税理士と、大衆に知識を配る税理士。
ここは、やっぱり細分化しないといけないんですよね。
細分化して世の中に浸透させないと、不具合が生じてくる。
その不具合にも色々あって、当然「誰も、損はしてないよね」っていう不具合なら良いんですけど、損をする不具合っていうのもあるんですよ。
もう一つ、お金系の資格でファイナンシャルプランナーっていうのがあるんですけど、ファイナンシャルプランナーを持っている人で、自分でお仕事をされているっていう人は、たくさんいるわけですよね。
そのファイナンシャルプランナーで仕事をしている人の中にも、やっぱり数種類の働き方っていうのがあって。
代表的な働き方が、一つは家計プランニングをする。
家計の見直しをして、相談に乗って、いろんなものを全部ヒアリングして、ちょっとお金を頂くと。
で、そこに適切な商品ではなく、自分が代理店をしている商品を皆に売るっていう働き方をしている人がいるんです。
別に、それを否定とか肯定とかではないんだけれど、当然そういう人もいるんですよ。
と言うか、そういう人の方が多いんですね。
例えば、○○生命の代理店をしている、△△不動産の代理店をしている。
家計の見直しをしても、向こうの財布の状況っていうのは、何十年後の未来に向けて全部分かっているわけじゃないですか。
だって、相談に乗っているわけだから。
そこに、世界中全ての商品の中から一番適切な物を売るんではなく、自分が代理店をしている物を売るわけです。
それだって、適切ではないじゃないですか。
自分が、代理店をしているわけだから。
つまり、自分に手数料が入る物を売るっていうことですよね。
もっと酷い人だと、自分に手数料が入る商品の中から、一番手数料率が良い物を売るっていうことですよね。
つまり、お客さんにとって、一番適切な物じゃない物を売る。
それで、自分の生計を立てているファイナンシャルプランナーもいるんですよね。
一方で、「商品を持ちません」と、「代理店は、やりません」って宣言しているファイナンシャルプランナーもいるんですよ。
ここは、分けて浸透させないといけないっていうことですね。
”お金のことを学べ、学べ”って、お金の発信者は言うから、僕達は学んでいくと、そういう事実っていうのは分かるんだけど、日本の構造の中では、お金のことは学べなくて。
「ファイナンシャルプランナーと言えば、家計の見直しをしてくれる人達だ」みたいな。
で、「1・2万円払えば、将来に向けて老後まで家計の見直しを一気に全部してくれるんだ」って思っていて、代理店の商品だけしか売らない人に当たるのか、「本当に適切な見直し・コンサルティングを、お客様に提供します」っていうファイナンシャルプランナーに出会うのか。
これで、人生結構別れちゃうじゃないですか。
だって、適切じゃないけど、不動産との代理店契約において、変な不動産を売ってくるファイナンシャルプランナーも、世の中には当然いるわけですよ。
それが、彼らの商売だから。
だから、その時に、全てのファイナンシャルプランナーという仕事を一括りにするっていうのは危険っていうことですね。
だから、専門家だろうが職業だろうが、もっと細分化して社会に浸透させることが重要っていうこと。
例えば、TVに出ているような評論家、これもまた全然違って。
社会の為に評論・解説する人と、自分の為に評論・解説する人、2パターンいるわけですよね。
そこも、やっぱり細分化して浸透させていくことが必要なんですよね。
最も分かりやすいのは、TVに出ているコメンテーター・評論家の方々っていうのは、おそらく自分の為にやっているんですよね。
でも、世界で起こっているよく分からないことを、社会に分からせる為に解説・評論する人達っていうもいるんですよね。
だから、この辺りっていうのは、細分化して社会に浸透させられないかな~っていうのは考えるんですよね。
僕の好きな漫画で、「正直不動産」っていうものがあるんですけど。

あれは、不動産業界の闇みたいなものを、どんどん漫画で描いていくんですけど。
今、NHKでやっているんだよね、ドラマで。

正直不動産2
嘘(うそ)のつけない不動産営業マン・永瀬財地(山下智久)とカスタマーファースト命の月下咲良(福原遥)の名コンビが活躍するシリーズ第2弾! タワーマンション購入、家賃滞納、ワンルーム投資の落とし穴、狭小住宅など今知っておきたい不動産情報はもちろん、働く皆さんに明日への活力を与える痛快!ビジネスコメディードラマの続編制作が...

主人公が、嘘をつけなくなるんですよ。
でも、「不動産業って嘘をついてナンボ・営業は嘘をついてナンボだぜみたいな世界だ」みたいな前提で漫画が展開していくから、かなり営業に苦戦したりとかするんですけど。
その時に、主人公の一言があって。
僕の中では名ゼリフなんですけど、”ほんの一握りのドス黒い悪徳不動産がいるだけで、業界全体が真っ黒でドス黒いものだと思われるのは、けしからん”みたいなことを言うんですよね。
まさにその通りで、ファイナンシャルプランナーでも、本当にあくどい人とかいるわけですよね。
本当に自分にとって、利益がある商品しか売らないみたいな人。
で、その人しか知らない大衆っていうのがいるわけですよ。
家計見直し、たまたまその人に当たっちゃって、「あ~あ、もうとんでもないことをされちゃったな」。
で、それで住宅とか買ったら、結構人生大きく変わっちゃうんだよ。
そうすると、「ファイナンシャルプランナーって、酷い話だよね・酷い職業だよね」っていうイメージがその人について、その人がそういうことを世間に言い続けると、そういうイメージになっちゃうんだよね。
だから、職業・職種の中でも、細分化していかないといけないよな~って思うんですよ。
Twitterとかでもそうだけど、評論・議論・論破を繰り返す人っているじゃん?
まあ、TVのコメンテーターとかも、たぶんそうなんだけど。
それって、”無駄”とまでは言わないんだけれど、”社会にとって、本当に求められていることなのか?”って言ったら疑問符が付くじゃないですか。
それよりも、社会に足らない知識っていうのをそこに還元していくような人・新しいテクノロジーが出たらしっかりと解説するような人の方が、やっぱり重要だと思うし。
前者とは、しっかりと分けていかないとチグハグになっていくよなって思います。

これをよく感じるのは、仮想通貨とかNFTの文脈でものを語る時に「全部、銭ゲバだ」みたいな、日本の悪しき風習ですよね。
そういう感じの目を、大衆が向けていることがあるんですよね。
だから、そこがやっぱり厳しいんだなって思うんですよ。
だから、全部良いも悪いもあるんですよね。
業界には、仮想通貨とか暗号資産(NFT)の発信をして、世の中を前に進めようとする人もいれば、我がの利益だけの為に、それをする人もいるっていうこと。
だから、今話してて思ったのは、どんな職種にもAとBがいて、Aは社会の為に、Bは我がの利益だけの為にみたいな。
そういうのがあるので、そこはちゃんと分けて区別して考えないといけないな~と思います。
当然、AとBが混ざり合っている状態というのが、ほとんどだと思うんですよね。
B寄りのAとか、A寄りのBみたいなのがあると思うんだけれども。
”完全にB、「つまり我がの利益だけの為に」みたいな人のことを業界全体だ”みたいなことを言う人が多いんだよね。
特に、テクノロジー・暗号資産・NFT業界では多いので、その勘違いっていうのは何とか払拭できないかな~っていうのを、日々悶々と考えてるよ~と。
僕が今、感じているというお話でございました。

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