2022年に起業するなら、絶対に気をつけたいこと

人に好かれるセリフ
「仕事はうまくいってるの?」
「最近、どう?」

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このページは、Voicy「大河内薫マネリテ戦略室ラジオ」2022/6/12分を、文字起こし・編集したものです。

2022年に起業するなら、絶対に気をつけたいこと | 大河内薫@お金の教育「大河内薫マネリテラジオ」/ Voicy - 音声プラットフォーム
音声放送チャンネル「大河内薫@お金の教育」の「2022年に起業するなら、絶対に気をつけたいこと(2022年6月12日放送)」。Voicy - 音声プラットフォーム

今日の本題はですね、「起業」・「事業を興すなら…」みたいな話をしていきたいんですけど。
これからですね、2022年6月現在、これから起業をするんであれば何を考慮すれば良いのかっていう、今キャッチーなことっていうのをちょっと話したいな~と思うんですね。
当然、”起業をする”って言ったら、ランニングコストがかからないものとか、在庫を抱えないもの、小ロットで始めてリスクを最小限にしましょうみたいな、そういうことってたくさんあると思うんだけれど、「今この瞬間、これからゲームチェンジが行われていく時代において、何が重要か?」みたいな話をしたいんです。

で、そのゲームチェンジっていうのは何かって言うと、インフレですね。
日本っていうのは幸か不幸か、インフレをほぼ経験していないんですよね。
特に経済の中心にいる人達、つまり30・40代の人はインフレを経験してないんですよ。

これは特殊な国家だな~と思っていて、基本的にはデフレ・横這いみたいな感じなんですよね。
なので、何が起こっているかって言うと、値段を上げることへの耐性っていうのが、事業者も消費者もメチャクチャ薄いということ。
耐性がないってことなんです。
でも、経済が発達していってインフレする、つまり需要過多で供給不足で値上げしていくっていうのではなくて、そもそものコストですよね。
エネルギーを代表とされるように、僕達は事業とか会社とかをやっていくとコストがかかるわけですけど、そのコスト増っていうのは、もう待ったなしであると。
特にエネルギー部分っていうのは、輸入に頼っていますから。
輸入というのは円安で、散々な感じになってるじゃないですか。

今まで100円で買えた物が、130円出さなきゃ買えない世界線になっているわけだから、1.3倍かかるんですよ。
なのに、売り上げが変わらなかったら、利益がシンプルにメチャクチャ減るのでね。
だから、値上げは待ったなしと。
”経済復活してきて、値上がりしたよね”って言うのではなくて、一般的にニュースとか週刊誌とかで言われる、”悪いインフレ”になってしまっているんだけれども。
だけど、それでも値段は上げざるを得ない、上がっていくっていう世界線になってきたわけですよね。
ついに、日本もそういう時代が来たっていうことです。
30年間・40年間、値上げっていうのはあまりなかったんだけれど、世界と同等の水準で値段が上がっていく。
その時に耐性がないもんだから、上手く値段を上げられない事業者と、値段を上げられたことを受け入れられない消費者が、たくさんいるのが日本なんですね。
これっていうのは特殊な構図なので、これから起業する人っていうのは、ここは考慮しなきゃいけないっていうことですね。
つまり、何が言いたいかっていうと…
何を考慮すれば良いかっていうのは、値上げしやすい業態とかブランドを作るっていうことです。
ここは、新しい教科書的な感じが、僕はしているんですよね。
今、何が辛いかって言うと、薄利多売で値下げ合戦をしていた事業体とか業界っていうのは、相当辛いと思いますね。
ここが一番上げづらいし、ここを使っている消費者っていうのが、一番値上げに耐性がないんですよ。
なので、例えば100均みたいなものは、100円じゃなくて110円になった。
消費税を抜きにして、1.1倍とか1.05倍ぐらいに値段が上がったら大変なことになるわけですよ。
下手すりゃ、買われないかもしれない。
あとは鳥貴族とかも、10円ぐらい値上げしただけでメチャクチャ売り上げが落ちたみたいな話とかも聞こえてきたりしますし。

値上げをすることに耐性がない国家で、どう事業をしていくかっていうのは、僕達は真剣に考えなきゃいけない。
なので、起業の教科書みたいなものがあるんであれば、”2022年は、値上げしやすいもので勝負しろ”っていうのを、僕は強く言いたいな~と思います。
僕だったら、そうするな~と思いますね。
”じゃあ、それはどういうものか?”って言ったら、簡単に言うんであれば唯一無二なものですよね。
例えばディズニーランドみたいなものっていうのは、値上げバンバンするじゃないですか。
文句は皆言うけれども、行きますよね?
だから、そういうことですね。
簡単に言えば、そういうものを作りましょうと。

でも、僕達にはディズニーランドは作れない。
「じゃあどうするの?」っていったら、最低限まずは値段で勝負しているような業界とか商品みたいなものを作っちゃダメだし、そういう所に飛び込んじゃダメだと思います。
これは難しいんだけれど、例えばスーパー一つ取っても、一般的なスーパーもあれば高級スーパーみたいなものもあるわけじゃないですか。
で、”どっちが値上げしやすいの?”って言ったら、間違いなく高級スーパーの方が値上げしやすいんですよ。
だって、”そもそも高いですよ”って言ってるわけだから。
だから、この視点っていうのは、非常に重要だっていうこと。
もちろん、”今から起業していきます、スーパーを作ります”って言って、一般的なスーパーを作ってうまく行くことだってあるかもしれないけれども、値上げはしづらいっていうことです。
でも、値上げはどんどんどんどん日常的にしていかなきゃいけない時代が来るから、その時に一つ足枷を付けたまま起業することになるよっていうことですね。
だから、簡単に言えば、ブランドとして成り立つようなものですね。
世界を代表するブランドを作れっていうことではなくて、少しブランディングがあって、その価値を消費者がわかってくれて、値段が相場よりもそこそこ高かったとしても、最初から受け入れられているような状態を作る。
つまり、一般の相場から比較するとプレミアムな状態のものっていうのを、うまく構築していくっていうことですね。
これは別に、商品販売とかサービス提供とか、何でもそうですよ?
どんなものでも”商売”と言われるものは、今日の話っていうのは当てはまるんじゃないかな~と思います。
そういうフィルターをかけて世の中を見渡して見ると、「あぁ~、この業界って厳しそうだな」「この会社って、やっぱ強そうだな」っていうのが見えてくるわけですよ。
つまり、値上げをすると消費者が敏感に反応するような所というのは、これから相当キツイっていうことですね。
一方で、値上げをしても・ブーブー言われながらも、消費者は買わざるを得ない・行かざるを得ないみたいな所は、やっぱ強いということです。
だから、パッと思い浮かぶのは、さっきのディズニーランドとか強いですよね。
アップルも、強いですよね。
だって、秋の風物詩じゃん。
「iPhoneは、毎年値上がりするもんだ」って皆思ってるでしょ?

もう、秋の風物詩ですよ。
で、値上げしたことを「あ、高くなっちゃったな」って皆思うけれど、買うじゃん?
これですよ。
世界を代表するディズニーとかアップルみたいなブランドは作れないけれども、そもそも相場と比較してちょっと高めというか、「価値があるから、ちょっと高いよね」ってしっかりと消費者に思わせていく。
もっと言うと、高いことそのものが価値みたいな戦い方っていうのができると、インフレが始まる世界線では力強い商売になっていくのかな~って思います。
これは、日本で特にっていうことですよ?
なぜなら、インフレ・値上げが頻繁に行われていくことに耐性がないからっていうことなんですね。
事業っていうのは、作るのは商売センスとか、当然会計センスとかも必要かもしれない。
そして、企画を立てていく力っていうのも必要なのかもしれないけれど、こうやって世界を見渡して、今この瞬間を切り取って、「あ、今から・ここからの近い将来こういう時代になるから、これが必要だな」っていうことも重要になってくるのかな~と思います。

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