現地で感じる、観光業がほぼ復活しているハワイ【日本人は必要ない】

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このページは、Voicy「大河内薫マネリテ戦略室ラジオ」2022/7/7分を、文字起こし・編集したものです。

現地で感じる、観光業がほぼ復活しているハワイ【日本人は必要ない】 | 大河内 薫「大河内薫"お金の学び"ラジオ」/ Voicy - 音声プラットフォーム
音声放送チャンネル「大河内 薫」の「現地で感じる、観光業がほぼ復活しているハワイ【日本人は必要ない】(2022年7月7日放送)」。Voicy - 音声プラットフォーム

今でも観光ビジネスが主流だし、むしろ観光ビジネスはほぼ復活しかけているのがハワイです。
でももうそこに、日本人は必要ないんですよ。
これは現地で、ものすごーく感じたことですね。
日本人デスク・インフォメーションは、ほとんど閉まっています。
僕がチェックインする時も、日本人カウンターがあったんですよ。
日本語ができる人が、デスクに常にいたんですね。
でもそれは、今いないんです。
日本人のサービスセンターみたいなものが9~17時で、ロビーの奥に追いやられている感じですね。
そこに日本人が1人いて、質問には答えてくれる。
チェックイン・チェックアウトは、全て英語になっています。
これは、あらゆるホテル・お店で起こっているかな~と思います。
ハワイに行った人はわかると思うんだけど、ほぼ英語が必要ないじゃないですか。
ほとんど、どこに行っても日本語が通じる。
そして現地の人は、”日本語が喋れる方が、時給が高いよ”って言うんですよ。
それぐらい日本人にウェイトを置いた観光ビジネスが、コロナ前のハワイだったんですね。
でも、今のハワイにどんな印象がありますか?
「観光業だから、まだまだ厳しいよね」って思っている人、結構多いんじゃないんですかね?
でもハワイの観光ビジネスは、ほぼ戻っています。
これが恐ろしいことなんですよ。

ハワイがどんな道を選んだかって言うと、「日本人抜きの観光ビジネス」っていう道を選んでいる。
「日本人がいなくても、観光ビジネスは成り立つよね」を試し始めているし、そしてもう成り立っている感じですね。
だから日本人は、「日本語で対応してくれるハワイ」・「日本人に優しいハワイ」がないと思った方が良いと思いますね。
コロナ前のハワイ旅行は、ほとんど日本語で喋って生活をしていた気がするんですよね。
でも今回は、日本語を喋ることがほぼないですね。
全部カタコトの英語で、やっている感じがします。
当然スタッフの方は、現地の人でも日本語が喋れる人が多いと思うんだけど、日本語という意味では「日本人に優しい街」ではなくなっているかな~と思いますね。
でも、日本人を好きな方は多いからね。
でももう、日本語がどこでも通じる街ではなくなったな~と思います。
ただこれ、ハワイは悪くないよね?
だってハワイは観光業で成り立っている州・島だから、早く戻さなきゃいけないわけじゃないですか。
そして日本人が全然来てくれないんだったら、そこは無視してアメリカ本土・ヨーロッパ・アフリカから来る観光客を迎え入れて、その人達を満足させて「また来たいな」と思わせて、観光業を成り立たせなきゃいけない。
だから今取っている道は、正しい道だと思うんですよ。
で、この道に進ませたのは日本政府ですよね。
日本のコロナ水際対策があまりにも厳しすぎるから、日本人が来られなくなったわけですよ。
来られたとしても帰れないリスクがあるから、やっぱり来られないわけですよ。
コロナ後のハワイを今の形にしてしまったのは、他でもない日本人ですね。
ここからは予想に過ぎないんですけど、この水際対策ですよね。
「日本に入国する時には陰性証明書が必要です、海外の旅行先で必ずPCR検査を受けてください」
これがある限りは、まだまだ日本人は海外に行けない。
当然ハワイにも行けないんですよ。
「7日しか休みが取れない」っていう時に、6日間ハワイに行ってPCR検査受けるのはリスクですよね。
「もう1週間いなきゃいけないってなったら、何ともならない」っていう人は、海外に行けないわけじゃないですか。
つまり日本人は、まだまだ行かない。
ということは、まだまだハワイは日本語が必要ないっていう判断をし続ける。
そうし続けると何が起こるかって言うと、どんどん日本語を勉強する人が減るんですよ。
今はカタコトで喋れる人がいるけど、これが何年も続いたら本当に日本語を喋れる人がいなくなってしまう。
そして「あ~、ハワイに日本人って昔、来てたんだね~」という感じで、歴史みたいに語られる日もあるんじゃないかな~と思うんです。
あとは、円安・物価とかですね。
この辺りもかなり日本人離れを後押しすると思うんですが、やっぱりメチャクチャ高いですよ。
物価がドルベースで上がっているし、しかも円安なので相当しんどいと思いますね。
あとは航空券もメチャクチャ高いので、学生で貯金してハワイに旅行に来ていた人は、相当厳しいんじゃないですかね。
平均年収を超えてないと、ハワイには気軽に来られなくなるかな~と思います。
しかも行ったら行ったで、日本語でどこでも行けるような場所ではなくなっている。
ここから先は「日本人が大好きなハワイ」がもうないと思うし、「日本人が良く行くハワイ」も、もうなくなっていくんじゃないかな~というのが僕の予想ですね。
加えて東京よりも、下手すれば夏の気温が10度くらい涼しいですから。
なので、避暑地みたいな扱いになるかもしれない。
軽井沢が避暑地で、そこに別荘を持っていることが金持ちのステータスみたいな時代があったと思うんですけど、ハワイもそれに近い感じになってくるんじゃないかな~と思います。
日本人が気軽に行く場所では、なくなっていくかな~と思います。
逆に僕が行きたいな~って思ったのは、冬は日本寒いから。
その時ハワイに来て、”暖かいね~”って言う。
「暖かい時に沖縄に行くノリ」で行くというのは、アリなのかな~と思います。
いずれにしても日本語は通じづらくなってきているし、日本人中心の観光ビジネスは完全に止めている。
そして物価が高い、かつ円安。
この辺りで相当、日本人にとっては厳しいかな~と思います。
ハワイの文化や風土・雰囲気は全く変わらないから、来たら来たですごく楽しいんだけれども、いろんな意味で来づらくなったかな~と思います。
それが、僕が体験したハワイの現状です。

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