「あなたの子供を社会全体で育てる」と宣言する国になってくれ

今日のリベラルアーツ大学
「5つの年齢」との付き合い方について解説
https://www.youtube.com/watch?v=oFjlZ8NTxH0

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このページは、Voicy「大河内薫マネリテ戦略室ラジオ」2022/7/6分を、文字起こし・編集したものです。

「あなたの子供を社会全体で育てる」と宣言する国になってくれ | 大河内薫@お金の教育「大河内薫マネリテラジオ」/ Voicy - 音声プラットフォーム
音声放送チャンネル「大河内薫@お金の教育」の「「あなたの子供を社会全体で育てる」と宣言する国になってくれ(2022年7月6日放送)」。Voicy - 音声プラットフォーム

今日は、子供・子育ての話をしたいと思います。
YouTubeにキングコングの西野さんが遊びに来てくれた時、50分くらい「社会・自治体が、子供にどうお金をかけるか?」みたいな話をしていたわけですね。

【みんなが知りたいお金の話】キングコングの西野さんと徹底的にお金の話をしたよ

「やっぱり社会全体で子供を育てないと、これから立ち行かなくなるよね」みたいな結論を、僕らは話しているんです。
西野さんは、非常にキレイな例えを出してくれていて。
例えばシングルマザーとかシングルファザーがいるわけですけど、「自分の子供は自分で育てろよ」感って、日本はメッチャ強いじゃないですか。
「自分の子供なんだから、離婚しようが一人になろうが何だろうが、責任を持ってあなた育ててくださいよ」みたいな感じなわけですよね。
でも一方で、僕達は子供が街を歩いていたら、すごいニヤニヤするじゃないですか。
僕は子供が好きだから、”子供が歩いてるな~、可愛いな~”って言ってニヤニヤするわけですよ。
でも家計の話になったら、”いやいやいや、そこは話は別で、あなたの子供なんだからあなたが責任を持って育ててくださいね”って言う。
でもその子供達が大人になった時に、彼らが稼ぎ出すお金から発生した年金で、僕達は生きていくことになるわけですよ。
つまりその見ず知らずの子供達がしっかりと社会人になって稼ぐことで、僕達は報われるわけですよ。
「だったら”いやいやいや、あなたの責任ですよね。あなたの子供なんだから、あなた一人でしっかり育ててくださいね”って言うんであれば、”その子供から発生してくる年金納付を受け取らないでくださいね”って言いたいよね」みたいなことを西野さんは仰っていて、僕は非常に大きくうなずいたわけですね。
膝を叩きまくったわけですね。
仰るとおりであると。
日本の年金は賦課方式と言って、今僕達が払っている年金は貯められて僕達にリターンされるわけではなくて、直接今の高齢者に渡っているわけですよ。
だから子供が大人になって払った年金は、その30年後に老後を迎えている僕達に払われるわけですよね。
つまり「現役世代を一人でも多くたくましく育てることによって、僕達の老後は少しずつ安定していくわけだから、そういう子供達を社会で育てましょう」っていう話なんですよね。
何でこれを、日本ってやらないんでしょうね?
常にやっている領域は、あるんですよ?
ここが面白い所で「日本では、社会で何かを育て上げることはやりませんよ」と一貫してくれれば良いんだけれど、公的保険的なもので社会的に動いているものがあるんですよ。
それが介護ですね。

介護保険というのは全員一律、40歳を迎えると払い出すことになるんですね。
だからリスナーのあなたも、40歳迎えたな~みたいな人がいたら給与明細を見てみてください。
「介護保険」が増えています。
社会保険と言われるものの中に含まれているので、その合計額が上がっているイメージですね。
当然会社員じゃない方も国民健康保険の一部に上乗せされる形で払いますから、確認して欲しいな~と思います。
”介護保険は、いつ払い終わるの?”って言ったら、一生なんですよ。
生きている間、徴収し続けられるのが介護保険なんですね。
僕達は、給料もしくは個人事業主の売上を終えて、いつか年金を受け取ることになるわけですけど、年金を受け取っていても源泉徴収されるのが介護保険なんですね。
つまり何が言いたいかって言うと、”介護保険は、40歳を超えた国民全員が払います”と。
「介護の領域は社会全体で介護にかかる費用を出して、老人を介護していこうね」っていうスタンスになった。
これはあくまでもスタンスの話で、まだまだ機能しているとは思えません。
ただスタンスとしては「これから始まっていく日本のスーパー高齢化社会においては、社会全体で高齢者を介護していきましょうね」っていう感じになっている。

これ、日本はできるわけじゃないですか。
「介護保険料は全員から徴収して、介護が必要な人に振り分けていきますよ」ってなっているわけだから。
育児ですよね。
「子供を育てるお金は全員から徴収して、子育て世代に割り振っていきましょうね」にすれば良いと思うんですよ。
そこで必ず”いやいや、私は子育てしていませんから・子供いませんから・結婚していませんから、関係ないですよ”・”そんなものは、絶対に払いたくないですよ”って言う人がいるんだけど、最初に戻ってください。
子供達が大きくなった時に、その稼ぎから払ってくれる年金で誰が助けられるのか?
僕らなんですよ。
だから”払いたくない”って言う人は、「年金を受け取らないでくださいね」っていう話になってくるわけですね。
だからこれを、ぜひ導入して欲しいな~と思うわけですよ。
最近、子供に対して社会でお金をかけていくっていう領域は、明石市の泉市長のおかげでメチャクチャHOTな話題だと思うんですよね。
そして世間の注目が集まっている今、「社会全体で子供を育てていきましょう」をガンッと掲げる政治家さんが出てきたら良いな~と思います。
「選挙前だから喋ってるんでしょ?」「それ、できませんよね?」っていうようなものがメチャクチャ聞こえてくるんですけど、”絶対にやり遂げます”みたいな人がいれば、いけるんじゃないかな~と僕は思います。
”私は子育てしていませんから、こんな所にはいられません”って言う人もいるんだけど、それは大きな矛盾ですね。
この矛盾の解決から社会で子供を育てていこうっていう流れまで、しっかりと解決していける日本になれば良いな~と思っています。

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