今日のリベラルアーツ大学
資産運用とビジネス「真逆の成功法則」5選
https://www.youtube.com/watch?v=VGKfQSV2w1U
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このページは、Voicy「大河内薫マネリテ戦略室ラジオ」2022/8/9分を、文字起こし・編集したものです。
今日は、最近学校の授業に行ったら必ずと言っていいほど生徒達・子供達に話す、仕事の話です。
タイトルを付けるのであれば、「仕事そのものについて・働くことについて考え続けなければ、かなり危険な時代になった」という感じですね。
40年ぐらい前の日本には、年功序列と終身雇用があったんですよね。
この制度は力強かったな~と思うんですけど、一つの会社に雇われて歳を取れば取るほど、どんどん給料が上がっていくわけですよね。
そして60歳・65歳まで、雇用がほぼ約束されている。
そんな制度があったわけですね。
もはや過去形なんですが…
その制度があった時は平均寿命も今ほど長くなくて、退職した後に年金と退職金でかなり生活が賄えた。
なので、老後の不安を抱えている人は少なかったんじゃないかな~と思います。
当然、僕は40年前に社会人バリバリだったわけではないので、そこまではわからないんですけど、今の60~80代を見ている限りそんなに不安はなかったのかな~と。
言い方は悪いですけれど、逃げ切れた世代だな~と思うわけです。
一方で、僕達の世代とか、これからの世代ですね。
今50~60歳ぐらいの人達はギリギリ逃げ切れるんじゃないかな~と個人的に思うわけですが、僕が今39歳。
それ以降の世代の人達は、いろいろと考え続けなければ厳しいな~と思うわけです。
学校では必ず、”今の会社・企業の平均寿命って、わかりますか?”という話をするんですよ。
つまり、会社が作られてから倒産するまでの平均寿命ですね。
”これが、今どのくらいになっているか知ってますか?”と、生徒に問うわけです。
そうするとだいたい皆、長く見積もるんですよね。
”50年ぐらい”とか、”70年ぐらい”とか、”100年ぐらい”とか言うわけなんですよ。
答えは、”23年”。
君達が大学を22歳で卒業、もしくは高校を18歳で卒業。
つまり20歳前後で就職して、そして平均寿命通りに会社が潰れるのであれば40~45歳で仕事を失うんですと。
人類総転職時代、つまり日本人の総転職時代・大転職時代を迎えたんですよと話すんです。
で、”安心してください”・”喜ばしいことです”と言うんですね。
何に対してかと言うと…
昔は年功序列があり終身雇用があり退職金があったので、転職する・仕事を辞めるという人が叩かれたわけですよ。
親戚一同から、”仕事変えちゃうの・辞めちゃうの?”と非難されたわけです。
でも、そういう時代ではなくなった。
仕事をカジュアルに変える。
やりがいのある仕事・稼げる仕事でも良いし、自分がやりたい仕事にどんどん渡り歩いていく。
それが、社会から許容される時代になったわけですよ。
だって、企業は潰れちゃうわけだからね。
それを、ポジティブに受け止めましょうと。
だから、危険なのは考えないことですね。
「仕事を始める」をゴールにしてしまうと、かなり厳しい人生になる。
本当にスタートラインに過ぎないわけです。
もう一つ授業で必ず付け加えて話すのは、就職活動・最初の仕事選びの話ですね。
「就職活動をするというのは、選択肢の一つに過ぎませんが…」という前提で話すんですけど、今も昔も就職活動をしている日本人は、ほとんど第一志望に入れないんですよね。
つまり何が言いたいかというと、ほとんどの人は自分が望んだ仕事に最初就けない。
”これは、厳しいね~”と言いたいわけではなくて、単なる数字を見た上での事実なんですよね。
ここから何が言いたいかというと、最初は自分の就きたい仕事に就けない。
そしてそこで考えることを止めると、その会社にずっと居続けることになる。
昔は、それでも最後まで行ったんですよね。
いわゆる定年退職まで行って、しかも退職金も出た。
つまり、人生を逃げ切れた。
数字を見た上での確率的な話ですけど、今は40~45歳で仕事を失う可能性が高い。
大転職時代になっているわけですよ。
ただ一つポジティブなことがあるとすれば、昔と違って仕事をカジュアルに変えても叩かれない。
何も言われない。
前時代的な考え方の人は言うかもしれないですけど、それは少数派になってきているんじゃないかな~。
だから僕達は何をしなければいけないかと言うと、これから仕事を選ぶ人も今仕事をしている人も全員、仕事について・働くことについて常に考え続けなければいけない。
今の仕事で満足しているなら、別に良いんですよ。
でも、どうして満足しているか・どういうことにやりがいを感じているか・これを続けていく先に何があるかを考えなければいけないわけですね。
一方で、満足していない方は当然もっと考えなきゃいけないわけですね。
今満足していない働き方、その延長で試行錯誤すればもっとやりがいが見つけられるのか。
はたまた、仕事・職種を変えることを考えなきゃいけないのか。
じゃあ、どうすれば良いのか。
もっとやりがいがあるもの、もっとお金がもらえるもの。
そもそも自分にとって、やりがいとは何か。
これを、思考停止にならずに考え続けることですね。
常に、スタートラインに立っている気持ちで考え続けること。
これが、今の仕事選びや働くことについて一番大切なことなんですよね。
これを、子供達に伝えたいわけですよ。
終身雇用は崩壊した。
↓
日本企業の平均寿命は23歳。
↓
転職に対して、世間から何も言われない時代が来た。
↓
自分がやりたいことに辿り着けるように、ずーっと考え続けよう。
これが一番ポジティブでスマートで、自分の人生を素敵にできる方法の一つなのかな~と思います。
僕らの世代でも、そうなんじゃないかな~?
会社の中では別に思考停止になっていないけど、人生において収入を得ることに対して思考停止になっている方が本当に多いかな~と思います。
その象徴が、副業(複業)を考えないこと。
ほとんどの企業はおそらく退職金が減るし、年金の受給開始年齢が上がる可能性があるし、そもそも受給金額が減るかもしれない。
そこで「平均寿命が延びて…」となってくると、老後は皆不安になってくるわけですよね。
この前も「老後は既に始まっている」という話をしましたけど、老後に対してアプローチしていく中で現代の働き方に疑問を抱くのは当然なんですよね。
そこが思考停止になっていると、相当厳しいかな~と思うわけです。
そしてこれからの世代は、もっと厳しいよね。
これからの社会に出ていく子達は、おそらくITネイティブだからね。
情報の取捨選択さえしっかりできれば、ちゃんと情報が取れる時代ではある。
凝り固まった頭にはならないとは思うんですけど、親がそれを押し付けてしまったり情報を取らせなかったりすると、かなり前時代的な考え方で社会に出る子もいると思うんですよね。
相当厳しい。
仕事・働くことについて、常にその一歩先を考え続けなければ、かなり厳しい時代になった。
これを改めて、今日話したいな~と思いました。
特に授業で、僕は必ずこの話題を出すからね。
そうすると、子供の反応が良いんですよ。
危機感でちょっと不安になる子もいるし、目を輝かせて聞いてくれる子もいるし。
かなり反応が良いんですよ。
「あ、そういうことなんだね」と。
「働き始めるというのは何となくイメージしているけど、自分が就きたい仕事に最初は就けないんだ」という顔もするしね。
子供だけの話じゃないですから。
改めて現実を受け止めて、今働いている僕達も現在の働き方・仕事・職種に疑問を持ちながら、「より良い未来のために何ができるか」を常に考えていく。
このマインドセットが、本当に重要だな~と。
そんな時代になったな~と思うわけです。
ですから、一緒に頑張っていきましょう。
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