悪気なくユーザーに優しくないサービスは結構多い

今日のリベラルアーツ大学
つみたてNISA「S&P500連動ファンド」唯一の不満について解説
https://www.youtube.com/watch?v=7Ozyp0Da5iA

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このページは、Voicy「大河内薫マネリテ戦略室ラジオ」2022/8/29分を、文字起こし・編集したものです。

悪気なくユーザーに優しくないサービスは結構多い | 大河内 薫「大河内薫"お金の学び"ラジオ」/ Voicy - 音声プラットフォーム
音声放送チャンネル「大河内 薫」の「悪気なくユーザーに優しくないサービスは結構多い(2022年8月29日放送)」。Voicy - 音声プラットフォーム

今日は、「サービス提供者がサービスを提供する時に、細かく見ていくと全然ユーザーに優しくないものが結構ある」という話をしていきます。
遠回りして話していきますが、話の発端は……
前に、「企業が金融教育を従業員に実施すると減税になる」というニュースを解説したと思うんですよ。
それに関してはいろいろ問題点があるでしょうし、どこまで上手く回るかなど、詳細は前の放送を聴いて欲しいんですけど、それに伴い「僕の元に問い合わせが増えてきている」という話をしたと思うんです。

企業が従業員に金融教育をしたら減税になります。 | 大河内 薫「大河内薫"お金の学び"ラジオ」/ Voicy - 音声プラットフォーム
音声放送チャンネル「大河内 薫」の「企業が従業員に金融教育をしたら減税になります。(2022年8月27日放送)」。Voicy - 音声プラットフォーム

例えば「金融教育という内容で、企業で講演してください」とか、「企業講演のマッチングサイトに、大河内さんを載せても良いですか」とか。
これに関しては、企業として既に減税への動向がわかっていて動いているんだったら素晴らしいな~と思うんですよね。
ただ、とあるサイト運営会社からの問い合わせで「いや、それは優しくない」というのがあったんです。
しかし向こうは、全く気づいていないんですよね。
そういうものって、世の中にあるよな~と。

会社ホームページからの問い合わせなのかブログからの問い合わせなのかはわからないんですけど、問い合わせが来たわけです。
「金融教育を話せる人があまりいません」「サイトに今後そういう問い合わせも増えて来ますし、弊社としても対応したいので大河内さんの名前を載せても良いですか?」という話なんですね。
僕も別に掲載料金はないし、露出が増えるという意味では良いじゃないですか。
なので、全然構いませんよと。
”僕はセミナーや講演で、企業さんからは自分の時間単価でしっかり賃金を頂いていますが、公教育(小学校・中学校・高校・大学)に関しては無償でやっています。そこではお金を頂くわけにはいかないので、「無償である」と伝えてください。それをサイトを訪れたユーザーにわかるようにしてください”と伝えたんですね。
そうしたら、向こうから”わかりました”と。
”じゃあ問い合わせがあったものの中で、公教育を除いたものだけ大河内さんに連絡させて頂きます。それ以外はお断りさせて頂きます”という返答だったんですよ。
皆さん、これどう思いますか?
メチャクチャ、ユーザーに優しくないですよね?
サービス提供者として、絶対にこんなことやっちゃダメだな~と個人的には思うんです。
僕もこういうことをやっていた時期があるので人のことはあまり言えないんですが、なかなか気づかないんですよね。
時間がある人は、ちょっとここで止めて考えて欲しいです。


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じゃあ、何かと言うと……
ユーザーさんはサイトから大河内薫の経歴を見て「この人に講師を依頼したい」と、サイトを経由して問い合わせするわけじゃないですか。
それが学校だった場合、「このサイトで受け付けることができません」と返信するわけですよね。
これ、メチャクチャ無駄じゃないですか?
そもそもサイトに「公教育(小・中・高・大)の場合は、本人に直接問い合わせてください」と一筆入れておけば、無駄なやりとりがないじゃないですか。
「このサイトを経由せずに、直接本人に問い合わせすれば良い」と一瞬で確認できるのに、わざわざ問い合わせをさせて断りを入れる。
ユーザーの時間を奪っているので、それはダメだな~と。
僕はそのサイトへの掲載をお断りしたんですけど、ちゃんと伝えました。
こういうことって、本当に気づかないんですよね。

僕も昔よくあったんですけど、気づかないんですよ。
問い合わせを丁寧に対応して、お断りしていれば良いんだろうな~と思っちゃうんですよね。
でも、これは良くない。
だから僕はサイト運営会社の方に、掲載のお断りをしつつ理由もお伝えさせて頂きました。
気づいて欲しいですからね。
ユーザーの時間を無駄に奪っていると。
ユーザーは、1アクションやっていますから。
そして、その問い合わせは確率0ですから無駄ですよね?
僕は、”ユーザーに優しくないサービス設計なので、御社のサイトには僕の名前を掲載できません”とお伝えしたんです。

世の中を見渡すと、ユーザーに優しくないものがたくさんあると思うんですよ。
だいたいその時、サービス提供者に都合良くサービスが設計されていて、結果的にユーザーに優しくなっていない状態になっている。
今の例はパッと見でわかりづらかったりするんですけど、僕がよくあるのはタクシーの運転手さんですね。

タクシーの窓に、「VISA使えます」とか貼ってあるじゃないですか。
現金をほぼ持っていないから、それを確認して僕は乗るんですよ。
なのに僕が”カードで払います”と言うとアタフタし出して、”いや、カードだとものすごい時間がかかるんですよね……”みたいなことを言われるわけですね。
僕は時間かかるのが、お金を払うよりも嫌なので。
そこで5分手間取るのは、ものすごく損失ですからね。
仕方なく、小銭を使う。

サービス提供者の都合でユーザーの時間を奪っている意味では、今日の話とタクシー運転手の話は一緒なんですよ。
この流れで考えさせられるのは、YouTubeなんですね。
YouTubeは、動画を上げていっぱい再生してもらう。
つまり視聴者をいっぱい獲得し、視聴者の目に触れる番組にしてYouTubeが適切に広告を配置することで広告料を頂くビジネスモデルなわけですね。
根本的にこれも、ユーザーに優しくないんですよね。
だって、ユーザーは動画を見たいわけですよね?
広告ない方が、快適に見られるわけじゃないですか。
その時点で、ユーザーに優しくないんですよね。
なので、最近YouTubeにモヤモヤするんですよ。
だから、お金を払えば快適に見られるYouTube Premiumは、ものすごく理に適っているな~と思うんですね。
だって、ユーザーに優しいじゃないですか。
でも、払えないんだったら広告が入る。
優しくないことの理由づけができていると良いのかな~と思います。
これは、個人的な価値観ですけどね。

いつも発信者側として、広告が挟まっているのはどうなんだろうな~と思うんですよね。
しかも最近のYouTubeは、収益化設定をOFFにしても勝手に広告が挟まっちゃうんですよね。
結局、ユーザーに優しくない。
しかもその挟まった広告の収入は、こちらに入ってこないんですよ。
それは、癪だな~と。
本当に、WEB2.0のビックテック企業は王様であり殿様だな~と思う話です。

そんな感じで、ユーザーに優しくないサービスがいっぱいありますので気をつけましょうという話です。

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