人に好かれるセリフ
「私のことは気にしないでください」⇒「皆さんの意向に合わせます」
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このページはVoicy「澤円の深夜の福音ラジオ」1476回を、文字起こし・編集したものです。
【かなり汎用的なスキルではあるけれど】
今日はですね、Voicyのハッシュタグ企画にちょっと乗っかりまして、お話をしていきたいと思います。
ハッシュタグはですね、#新しい会社で働くあなたへというハッシュタグなんですけれども。
まあ、4月ということでね、新入社員として会社で働き始めた人もいれば。
あるいは、人事異動なんかで、新しい環境で働き始めてる人もいますよね。
最近の僕の放送でも、そういった人達向けにいくつか、お話をさせてもらったんですけれども。
まあ、今日もこのハッシュタグに乗っかった形で、新しい環境で働き始める人に、ちょっとお話をしたいと思います。
そして、今日のテーマと言うかですね、トピックに関しては、「質問力」にしてみました。
新しい会社や新しい環境で働く時に、この「質問力」っていうのは、非常に僕は大事になってくると思うし。
良い質問ができる人。
あるいは、適切な質問の仕方を知っている人っていうのは、キャリアで非常にこれ、得するんですよね。
ですので、ちょっとその話をしようかなと思います。
新しい環境で働こうと思うと、わかんないことだらけですよね。
もうほんとに、細かいところから非常に大きいところまで、「これ、わっかんねぇな~」っていうことが、いっぱいあると思うんですよね。
ほんとに細かいところであれば、”ペンどこですか?”とかね。
”コピー用紙を補充したいんだけど、どこにいけばもらえますか?”とか。
そういうところから、ちょっと大きい話であれば、”ウチの会社の中長期計画について、お客さんに話をする時には、どの辺のことを強調すれば良いですか?”とか。
「いろ~んな粒度のものが、あるんじゃないかな」と思うんですけど。
あとですね、困ったことが起きた時。
たぶん、「この時が、一番重要かな~」と思うんですけど。
何かトラブルが起きたとかですね、何か失敗しちゃったかもしれないという時に、どうやって質問をするか。
他の人達に何か助けを求める時に、説明もそうなんですけれども、”どうすればいいですか?”という問いを立てる時。
この時に気を付けて欲しいのが、「まずは、事実を抽出して質問をする」っていうことなんですね。
これ、事実というのを抽出せずに、自分の感じたことを乗っけて質問をしちゃう人っていうのが、これがはっきり言っちゃうと、一番扱いづらいんですね。
端的に言うとこれ、ITを生業にしている、特に社内ITとかを生業にしている人は、もう毎日100万回聞くかもしれない質問なんですけれども。
”私、何もしてないんですけど、これ壊れました。どうすれば良いですか?”っていう、そういう質問なんですね。
機械ってのは、何もせずに壊れるっていうのは、相当レアケースなんですよね。
なんかしんないけど、壊れることはあるんですけど。
実際には、何かしてるんですよ。
もしくは、何かしら原因となるような、その人のミスじゃないにしても、その前の何かのファクト(事実)があるはずなんですね。
ですので、それを答える側ってのは、知りたいわけです。
だけどそこで、”私、何もしてないんだけど、壊れた。いつも、こうなんです”とかっていう風に言われてもですね、これ、全然証明ができないような話だし。
これ、ただの自分の所感なんですよね。
こういったものを混ぜられちゃうと、「何か助けたいな・応えたいな」と思っている人も、だいたい困るんですよね。
ですので、まずは事実というものについて、フォーカスするというのが非常に大事ですと。
もう一つが、過去を引っ張り出さないことですよね。
新しい環境に適応しようっていう時、過去の話っていうのを引っ張り出して、”ああだこうだ”と言うのはですね、非常にこれ、「質問力」という意味で言うと、”低い”と言わざるを得ないですね。
どういうことかと言うと、これ”ではのはな”って言うんですけれども、”どこそこでは”とかですね。
例えば、新卒の社員の方であれば、”学校では”とか、”サークルでは”とかですね。
もうはっきり言って、こんなものは何の役にも立ちませんので。
過去の話を引っ張り出してきて、それを元にして、”学校では、こうやって習ったんですけれど、これは、違うんですか?”という風に言ってもですね、これ答える側がそれに対して、対立をするような形で答えなきゃいけない場合があるんですよね。
だとしたら、ほんとに自分が何か困っていることとか、対応したいことがあるんだったら、”今、私はこういうことをやったら、こういう状態になりました。私は次、どうすれば良いですか?”という風に質問をするというのが、これが一番答えやすいんですよね。
過去にその人がどうだったかというのは、正直どうでもええ話であって。
まずは、ファクトと。
その上でですね、次に”実は、私はこういう体験を過去にしていて、そのせいで、こういう風に見えていたんですけれども、違うんですね”という確認をする為に、その後で話をするには、全然良いんですけれども。
まず大事なことっていうのは、問題を解決する為に、その課題というものに対して答えをもらうことですから。
ファクトにフォーカスをして、話をする。
これ、すごい重要なんですね。
だけど、人間っていうのは、やっぱり感情で動く部分っていうのはすごくありますので。
ついつい、その自分の感じたこととか思ってることっていうのを前面に出して、相手に質問しちゃったりすることがあるわけですね。
分かんないことを訊く。
これ、非常に重要です。
「喋りにくいから、質問しないようにしよう」っていうとこれ、事がもっとややこしくなりますので。
まず、質問するということは、恐れずにやんなきゃいけないし。
もっと言うと、この「質問力」を磨いて訊くことができる能力が高い人ほど結局、成功の確率が上がるんですよね。
ですので、質問をすることというのは、絶対に必要なことなので、どんどんやりましょうと。
場合によってはですね、これ、質問に答えるの面倒臭がる先輩とか。
あるいは、マネージャーとかっていうの、いますけれども。
それは、そっちが間違ってると、僕は思います。
ただし、訊き方ちゅうもんがあるし、訊くタイミングっていうのはありますけどね。
ただ、どんなタイミングで言ってもですね、面倒臭がるとか。
そもそも、質問されるのが嫌いとかっていうのは、ちょっとそれは職場においては…
まあ、雰囲気も悪くなるし。
もっと言うと、伸び代を無視している状態になるので、組織全体の成長にもプラスに働かないんですよね。
ですので、わからなくて困っている人の質問に関しては答えていくというのも、これは立派な仕事なわけですね。
ですので、もしそういう質問っていうのを蔑ろにして、全然答えようとしない人がいたとしたら、それは仕事をしていないという風に言っても良いんじゃないかなと思います。
ただ、その人達が答えやすいように質問をするっていうのは、これは新しく組織に参加した人達の、まあ生存戦略になるわけですね。
そして、気持ち良く相手の答えやすい状態で質問をすると、結果的にはですね、非常に職場の雰囲気も良くなるし。
そして、その質問の答えをもらったら、それが身に付いたらですね、自分がバージョンアップするわけですよね。
それを日々繰り返していくと、どんどんどんどん一人前になっていって、活躍ができる状態になるということかなと思います。
あとですね、「質問力」という意味で言うと、ちょっと磨いておくと良いかなと思うのが、相手の自己開示を促すような質問ですね。
それも、何かしら相手を褒め称えるというかですね、承認欲求を満たしてあげるような質問をするというのも、職場の中での生存戦略としては、持ってても良いかなと思います。
これ、やり過ぎると、”おべっか使ってるように見える”っていう風に言われる可能性はありますけれども。
とはいえですね、周りにいる人達の良いところというのも言語化をして、それで素敵ですねという風に持っていく。
そのための「質問力」っていうのは、結果的に周囲との人間関係っていうのを良くしていくことになるんで。
まあちょっと、これはですね、やっておいた方が良いかなと思うんですけれども。
その時に、例えば、持ち物とか服装とか。
そこら辺、無難ですね。
これ、厄介なのはですね、肉体的なところについては、あんまりやんない方が良いですね。
あんまりやんない方が良いって言うか、原理・原則として避けた方が良いという風に、僕は思います。
昔、僕も言ってたんですけどね。
例えば、体格が良かったりとか、スラッとしてたりとかすると、”あ、スラッとしてますね~、体格良いですね~”っていうような形で、お話をすることにしてたんですけど。
そういうことを言われるのを、スラッとしてるから褒められたら嬉しいかと言うと、そうとも限んないですよね。
そういう指摘というのは、場合によってはハラスメントにつながる可能性もあるので。
こういったものは、あんまり安易に訊かない方が良いと。
ただ、身に着けているものっていうのは、ある程度意図を持ってそれを持っている可能性が極めて高いので。
例えば、時計を褒めるとかですね。
洋服のセンスを褒めるとかっていうのは、これは無難で良いですよね。
何か素敵な時計を着けていたら、”お、それすごく素敵な時計ですね~。何ていうブランドなんですか?”とか。
あるいは、ブラウスかなんかを褒める時には、”素敵な素材のブラウスですね~。どちらで買われたんですか?”とか。
これぐらいだったら、良いんじゃないかなと思うんですよね。
そして、だいたいそういうものは、意図を持って買ったり身に着けたりしてるものなので、褒められると悪い気分はしないんじゃないかな~と思うんですね。
あるいは、”え、これそんなに高いものじゃないんけど…”って言ったら、”いや、似合ってますよ”って言ったら、別に角立たないですよね。
そればっかりやるっていうのは、ちょっとおかしいですけれども。
ただ、そういう無難なところから質問していって、”良いですね”ってポジティブな意見を言うのはこれ、全然アリかな~と思います。
困った時は、事実に即して。
相手を褒める時には、これは全然所感でも構わないと。
この辺の使い分けができると、「質問力」って”グッと”UPしていって、新しい環境でも働きやすくなるんじゃないかな~と思います。
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