人に好かれるセリフ
「こんなミスをして恥ずかしくないの?」⇒「私はこう思うんだけど、どう思う?」
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このページはVoicy「澤円の深夜の福音ラジオ」1495回を、文字起こし・編集したものです。
【安全地帯の考え方は一人ひとり違う】
今日のテーマは、「安全地帯」なんですけれども。
僕ぐらいの世代になると、「安全地帯」という風に聞くとですね。
どうしても、玉置浩二さんとか、ワインレッドの心とか、そういうキーワードが出てきちゃう人も、いるかもしれないんですけれども。
そういう話ではなく、セーフティーゾーンですね。
自分が落ち着いて過ごせるような、そういう場所の話を今日はしたいかなと思っております。
”なんで、そんなテーマにしたか?”って言うとですね。
今、目の前でですね、猫が寝てるんですね。
この猫、野良猫なんですけど、ウチにちょこちょこ遊びに来てくれる、”チョロスケ”って僕らが言ってるですね。
かなり落ち着きのない、いっつもチョロチョロしてるんだけれども、顔は目茶苦茶イケメンでですね。
そして、とにかく人懐っこくて、可愛いヤツなんですけど。
そいつがですね、我が家のウッドデッキに干していた寝袋の上で、グースカ寝てるんですね。
ほんとはこれ、虫干しをしていて綺麗にした寝袋なんですけれども、思いっ切りベッドにされてですね。
もうかれこれ1時間ぐらい、全然動いてない気がするんですけど。
「こいつにとっては、ココがきっと安全地帯なんだね」ということで、カミさんと話をしてたんですね。
というのも、こいつはですね。
まあ、我が家では、”残念なイケメン”って言ってるんですけど。
見た目すっごいカッコ良くって、人懐っこくて良いんですけど、とにかくケンカ弱いんですね。
そして、近所の野良猫コミュニティの中では、どっちかと言うとやられ役らしくて、いっつも怪我してるんですよね。
そして、我が家を安全地帯という風に認識してるらしくって、ウチに来るとすごいリラックスした感じでですね。
結構、庭でのんびりと、長居してたりするわけです。
その様子をカミさんと眺めていて、”やっぱり、安全地帯って良いよね”っていう話で盛り上がったんですね。
僕も、カミさんもですね。
長年、安全地帯というものを手に入れるのに、ちょっと苦労していた生き方をしてた人間なんですね。
これは、別に他責にするつもりはなくってですね。
自分達で、「どこにいれば、安心なのか?」というのが、よくわかんなかったってのがあるんですね。
少なくとも、ココは自分にとって安全地帯ではないということは、まあまあわかるわけなんですけれども。
「どこが安全地帯なのか?」「自分たちにとって、心安らかに過ごせるところなのか?」というのは、ちょっと定義ができていなかったっていう感じがあります。
例えば、僕は学生時代、学校大っ嫌いでですね。
全く安全地帯じゃなくって、心が休まる場所では、全然なかったんですね。
そして家も、決して居心地が良い場所じゃなくってですね。
親が、結構不在だったっていうこともあり。
そして兄貴は、いっつも機嫌が悪くっていうことで。
全然、家にいるのも落ち着かなかったんですよね。
そして、会社に入ったら入ったで、今度は自分が能力が低いので、会社で活躍ができていないっていう風に、すごく思っていてですね。
そして、「自分なんか、ダメだな」って思い続けて10年ぐらいかな、過ごしたんで。
会社というのも、全然安全地帯じゃなかったと。
最初の数年なんていうのは、マネージャーもどきみたいな人間がいたんですよ。
コイツがとにかく、僕、大っ嫌いでですね。
要するに、馬が合わなかったんですけれども。
そのおかげで、会社に行くのも、すっごい苦痛だったんですね。
そして、ようやくですね。
30代後半になって、会社でも実績出せるようになり。
そして、趣味のコミュニティなんかでも、居場所ができ始めてですね。
だんだんだんだん、「安全地帯っぽいところは、あるな」っていう風に思ったんですが。
その時には、「なんかしなきゃ、なんかしなきゃ」っていうことで、常に焦っている感じがあったんですね。
なので、「自分は今、心安らかに過ごしているっていう自覚を持つ」ということは、なかった印象があります。
それはですね、ここ2・3年かな?
ようやく、「あ、この状態って、結構自分は安全地帯にいるっていうことなんじゃないかな~」っていう風に、実感を持てるようになったんですね。
これはですね、ある意味、怪我の功名みたいな感じですけれども。
コロナ禍によって、気付くことができたって感じなんですけど。
僕はですね、実は外出が全然好きじゃなかったということがわかり。
そして、通勤も好きじゃなかったということがわかり。
オフィスで働くってのが、そもそも自分の性に合ってなかったっていうのがわかり。
つまり、「自分がのんびりと、一人だけで仕事ができる環境っていうのが、一番ベストなんだ」っていうことが、しっかりとわかったんですね。
サラリーマンやってると、これってなかなか気付けなかったのかもしれないんですけれども。
ボンヤリとわかっていたものが、完全に腹落ちをしたということなんですね。
ということもあって、2020年8月に、会社辞めたんですけれども。
会社辞めたというだけでですね、いきなり自分は安全地帯にいることのできる時間が最大化したっていう、そんな印象があります。
今は時々、外出をしなきゃいけないんですけれども。
その外出もですね、限定的ですし。
そして、行った時には、自分が完全に整った状態で価値が出せるという、そういう仕事のしかたができているので、全然ストレスにならないんですね。
サラリーマン時代は一応、営業部門所属ではあったので、営業をしに、顧客のところに行くわけですね。
そうすると、必ずしもウェルカムな雰囲気じゃないことの方が圧倒的だったので。
そうするとですね、行くとやっぱりストレス感じるわけですよね。
「何しに来たんだ、お前ら?」みたいな顔で接するのが好きなヤツらっていうのは、世の中たくさんいますから。
営業しに行った時にですね、「何で、この人はここまで失礼な態度が取れるのかな?」っていう人に、何回も会ったんですよね。
こんなのは、”安全地帯で過ごしている”とは、とても言えないわけで。
そういう体験をしてですね。
要するに、「自分は、好きでもない人間にストレスを与えられるというのは、おそらくは耐性が全くないんだな」っていうのがわかったんですね。
ですので、そういう人達と会わずに済む仕事のしかたというのを選べているというのは、今の僕にとっては完全に「安全地帯の中で、仕事ができている」ということなんですよね。
そして、今はカミさんと、千葉県山武市の別宅の方で過ごしてるんですけれども。
そして、割と最近に完成をした納屋の方でですね。
納屋と言っても、ログハウスに造り変えたんですけれども、そちらの2階にいてですね。
「我々は、間違いなく今、安全地帯にいるよね」というのを確認し合ってたんですね。
誰とも争う必要がないし、誰かに攻撃されることもないし、のんびりと過ごすことができて、好きなものを飲んだり食べたりすることができて、本を読んだり音楽聴いたり…
これも、自分が自由に選ぶことができると。
「これぞ、安全地帯だよね」っていう感じで、二人で幸せ噛みしめてたんですよね。
ほんとにこれは、今までいろいろと苦労してですね。
”そんなの、苦労じゃないよ”って言う人もいるかもしれないんですけど、なんか生きづらい環境を整えやすい、そういう体質なんですよね。
僕も、カミさんも。
ですので、そういうことを繰り返していくうちに、「これってもしかして、こうやったら安全地帯になるんじゃないの?」というのを、いろいろ試行錯誤した結果としてですね。
これは、物理的な場所もそうだし、時間の過ごし方とか、人間関係というものとか、そういったものをいろいろ整えていった結果として、「自分達は、まさに場所も時間も完全に、安全地帯を作ることに成功したよね」という実感が湧いてるわけですね。
ということで、この「安全地帯を作る」って、本当に大事だなという風に思います。
これはですね。
もし今、自分がなんかストレス感じているなとかですね、生きづらいなとかですね。
なんかそういう風に思ってる時には、「自分にとっての安全地帯は、どこなんだろうか?」という風に考えてみるってこれ、結構大事だな~と思うんですね。
そして、ずーっとそこにいることが難しいというのであれば、1日5分でも良いので、そこに逃げ込むことができるというのを実体験するって、すごい大事かなと思います。
「どこにもない」というのと、「ちょっとだけでも、いることができる場所がある」っていうのと、随分違いますからね。
これもう、人毎に違うと思うんですよ。
これは自分の部屋かもしれないし、行きつけのバーかもしれないし、どこかの屋上かもしれないし、公園かもしれないし。
そして、時間の過ごし方というのも、人によってはですね。
電車の中が落ち着くっていう人もいるかもしれないし、プールの中で水に浮いてるのが良いっていう人もいるかもしれないし。
ただ、そういうものを自分が知っておくっていうのは、すごい重要だなと思うんですよね。
自分が知らない状態だと、結局自分をご機嫌にさせること・安心させることっていうのが、なかなかできないので。
ちょっと自分でそれを探してみるとか、ゆっくり考えてみる時間を取るっていうのは、非常に重要なんじゃないかと思います。
そして、試行錯誤してですね。
「あ、こうやったら結構、自分安心できるかも」「安全地帯という認識、できるかも」ということを言葉にしてですね。
そして、できる限りそれを繰り返し体験できるように、自分なりに工夫していくというのが大事かと思います。
これ、もしかしたら投資が必要かもしれないし、誰かの協力が必要かもしれないんですけれども。
やっぱりですね。
人生というのは、安心して過ごす時間が長い方が幸せですからね。
子育てをしている人達は、「毎日が戦争だ」っていう人もいるかもしれないんですけど。
それも含めてですね、子供と一緒に過ごす場所が安全地帯になるような工夫ができると、一石二鳥かな~と思うんですよね。
「子供にとっての安全地帯が、自分にとっての安全地帯でもある」っていう風にできる場所なり、時間の過ごし方なり。
そういったものが編み出せたとしたら、こりゃ最高ですよね。
”簡単じゃない!”と仰るかもしれないんですけど、ここから先は、僕はもうお手伝いできないと言うか、自分自身が子育てをした経験がないので、想像でしかないんですけれども。
ただですね、その安全地帯というものを親が用意してくれないと、子供がそれを用意するのは、目茶苦茶大変だと思うので。
そこだけは、心得た方が良いような気がしますけどね。
ほんとにこれは、ちょっと無責任な意見になっちゃうかもしれないんですけど。
僕は、そんな風に思います。
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