アメリカの金利が上がり、今後どうなるのか?どう投資すれば良いのか?

人に好かれるセリフ
「これやっといて、あなたならできるよ」
「あなたに任せたい、でもわからないことは遠慮なく聞いてね」

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このページは、Voicy「大河内薫マネリテ戦略室ラジオ」2022/6/17分を、文字起こし・編集したものです。

アメリカの金利が上がり、今後どうなるのか?どう投資すれば良いのか? | 大河内薫@お金の教育「大河内薫マネリテラジオ」/ Voicy - 音声プラットフォーム
音声放送チャンネル「大河内薫@お金の教育」の「アメリカの金利が上がり、今後どうなるのか?どう投資すれば良いのか?(2022年6月17日放送)」。Voicy - 音声プラットフォーム

さて今日のテーマは、FOMCで利上げが発表。
この辺りを掘っていきたいな~と思うわけですね。

アメリカの一挙手一投足で、世界っていうのは結構動いていくわけですよ。
なのでFRBとかFOMCとか、世界中が注目しているわけですね。
そしてその結果に敏感に反応して、株価市場が動いたり為替相場が動いたりするわけです。
でも投資を始めましたとか、お金の情報・投資系の情報を自分で調べるようになりましたっていう人は、FRBとかFMOCとか利上げとかリセッションとか、いろいろな専門用語がどんどんどんどん入ってくるわけですよ。
それを、やっぱりまずは一つずつ調べて欲しいな~って思いますね。
ただ今日は調べている時間ありませんから、僕が簡単に説明していきますけど…

まずはFRBですね。
FRBは日本における日銀と同じだと思って良いんじゃないでしょうか(笑)
厳密には違うんだけれど、米国の中央銀行制度の最高意思決定機関っていうことですね。
これをFRBと呼んでいます。
そしてFRBは7名の理事から構成されているんですけど、一番偉い人はよく名前を聞くパウエルさんですね。
”パウエル議長”なんて言われますが、彼の一言で株式市場は動くわけですね。
なので、FRBのトップに立っている人、今で言うならパウエルさん。
昔で言うならバーナンキさんとかね。
いろんな方がいましたが、彼らは市場を対話をしなきゃいけないんです。
株式市場とか全体の市場・景気と対話をしながら、自分の発言でどう動くか。
それを確認しながら、ちょっとずつちょっとずつ政策を進めていくっていうのが重要なんですね。
そしてもう一つ、FOMC。
これは昨日ニュースに取り上げられていたと思いますが、おとといの深夜に開催されたものですね。
これは何かって言うと、年8回開催される米国の金融政策を決定する会合なんですね。
これで「どういう金融政策をしますか?」ということを発言・決定して、市場が敏感に反応するんですよ。
そして今一番の注目ポイントは、利上げですね。
利息を上げるかどうかっていうことです。
利息をあげると何が起こるかって言うと、いろんなものの利息が上がるわけですよ。
%で取っている利率がかかるようなものっていうのは、アメリカにおいて全部上がると思ってください。
だから住宅ローンも上がるし、銀行の金利も上がるし、融資の金利も上がるし、債権とかにも影響が出てくる。
これがFOMCの決定で走り出すっていうことですね。
で、結論は今回0.75%の利上げで、1.5~1.75%の水準になったわけですね。
これが何を意味するかっていうのは、投資をしている身としては、なんとなく理解しておかなくちゃいけないんですよ。
ここで一つ、リスナーのあなたに質問なんですが…
ある国で、めちゃくちゃインフレしたとするじゃないですか。
物価がどんどんどんどん上がって手に負えないってなった時に、あなたがFRBの議長だったら、利上げとか利下げとかできる立場だったら、何をしてそのインフレを抑えつけますか?

これはすんなり答えて欲しいんですけど、当然利上げなんですね。
利上げをすると、物価を抑制することができる。
これは経済的には当たり前の話なので、丸暗記でも良いかもしれない。
でも一つ覚えておくのであれば、利上げをするっていうことは企業が融資を受けづらくなるわけですよ。
例えば、1億円借金して設備投資して「商売するぞ!」みたいなことがしづらくなるわけですよね。
0.1%金利の時と2%金利の時では、1億円借金した時の支払利息が変わってくるからね。
だからそれがしづらくなるっていうことは、ほとんどの企業が攻めた商売・ビジネスをできなくなる。
攻めの姿勢と言うよりは、守りの姿勢に入っていくっていうことですね。
そうすると何が起こるかって言うと…
その攻めたビジネスでうまくいくのであればそれが売り上げに転嫁されたり、商品の販売価格に転嫁されたりするわけじゃないですか。
それが起こらないので、市場が安定する。
ちょっと落ち着くっていうことですね。
なので利上げっていうのは、インフレを抑制する常套手段だっていうことです。
そして利上げが起こると株式市場はどうなるかって言うと、基本的にはインフレを抑制しているし、そもそも企業の売上が上がらなくなるわけですから、景気は後退気味になる。
当然、株価も下がるんですよ。
なのでおとといの深夜、FOMCの発表があった時に「利上げはされるだろう」と市場は見込んでいたので、だいたい皆は想像していたんです。
利上げされてインフレがこれから抑制されていって、とりあえず一時的に株価は下がるでしょうね~みたいなイメージだったわけですよね。
でも結論は、結構違ったと。
まず利上げ幅ですね。
利上げ幅っていうのは、だいたい0.25刻みで上がっていくんですよ。
でも今回、0.75上げているんですね。
二段飛ばしです。
パウエル議長が仰っていますが、”このインフレは、ちょっとビビった”と。
アメリカの消費者物価指数を僕達は見るし、パウエル議長も当然見るわけですけど、「4月に上がり切った」と市場は見たんですよね。
「物価の上昇は4月をピークに、5月はちょっと緩和されるだろう」と。
それが全体的な予想だったんです。
でも5月は、4月よりもちょっと上がっちゃったんだよね。
”いや、これは驚きだ”とパウエル議長も仰っていました。
なのでインフレ率がメチャクチャ上がったと。
「だったらその反動で、株価はすごい下がるんじゃないの?」と思ったんですけど、株価は反発して上がっているんですよね。
何が起こったかって言うと、よくあることなんだけれど株価は未来を織り込んでいたっていうことですね。
「利上げはされるし、ひょっとしたら大きな利上げもされるだろう」っていうことで、先に売られていたってことですね。
なのでここで事実が固まったから、買い戻されたっていうことです。
これは僕はよく言うんだけれど、不安っていうのはわからないことが一番不安なんですよ。
悪いことでも良いことでも、事実が固まってしまったらそれに対策が打てる。
例えば年金がもらえるかもらえないか、わからないのが一番不安なんです。
もらえることが決定したorもらえないことが決定した。
もらえないことが決定したとしても、こっちの方がまだ不安は少ないんですよね。
それと一緒で今回FOMCの決定が出て「あ、利上げですか」と。
「0.75%も利上げですか」って固まった時に、その予想も織り込んでいた株式市場から不安が消えたっていうことですね。
なので買い戻されたんじゃないかって、僕は思います。
そして僕達はこれから何をしていけば良いかって言うと…
絶対に覚えておいて欲しいんだけれど、利上げはこれからも変わらないです。
インフレは抑制され続けなければいけないから。
「年間で2%ずつの上昇」っていうのを世界各国が目指している所なんだけれども、この水準に戻るまでは利上げをずっと続けていく。
で、パウエル議長は”次(7月)のFOMCでも、0.5もしくは0.75利上げの可能性がある”と言っていて、「アメリカの金利は、22年末3.25~3.5%ぐらいになってるんじゃないの?」っていうのが市場の予測なわけです。
これがあるっていうことは、株式市場はボラティリティこそあれど、やっぱり大きく上がることは今後厳しいだろうと思います。
それはそうですよね。
FOMCが年8回ある中で毎回毎回利上げをしていくことがほぼ決定しているわけだから、株式市場はかなり厳しい。
”冬の時代”と言っても良いでしょう。
そうなっていくのはわかりきったところです。
そして株式市場よりもまだまだ成熟しきっていない仮想通貨の市場とかも、当然そうなってくる。
じゃあ僕達はそういう時に何をすべきかっていう答えを言って、今日は終わりにしましょう。

答えは何かって言うと、「買うポイント・売るポイントは全くわからん」っていうのが答えなんですね(笑)
この不安定な時代に、それがわかったら苦労しないわけですよ。
当然機関投資家とかプロのトレーダーはそれを見極めていく必要があるんだけれど、僕達はプロじゃない。
株式市場を見抜いて企業分析をしまくって、株に時間を捧げて利益を取っていくっていうわけじゃないじゃないですか。
副次的に僕達は貯金と投資と両刀で使って、ちょっと資産を増やしたいなって思っているわけだから。
買うポイントも売るポイントも、わかんなくて良いんです。
だから今、株式市場とか世界経済は混乱だし冬の時代に入っていると思うけれど、別にそれを悲観することはないんですよね。
やることは今までと変わらない。
僕は”お金のお守り本”って言っているけれど、買うポイントも売るポイントも基本的にあまり考えなくて良いんですよ。
なぜなら僕達は全世界が成長すること、もしくはアメリカ経済が成長することに賭けているインデックス投資をするからです。

インデックス投資っていうのは、投資信託ですね。
株式の詰め合わせパックを、毎月同じ額同じ日に買い続けることなんです。
つまり株価が下がっている時には何が起こるかって言うと、買える口数が増える。
ただそれだけの話です。
そこに感情は一切ないんですよね。
FOMCが利上げを発表しました。
株価が下がると思ったら、ちょっと反発しました。
「え!、予想とちょっと違うな…」
全然関係ないですよ。
別にどうでも良いんですよ。
僕であれば、iDeCoとつみたてNISAが毎月同じ日に同じ額、勝手に買われているわけですよ。
全世界株とアメリカ株式の投資信託が買われているわけです。
金額を見てもいない。
これで良いんですよね。
これで正解なんです。
だからインデックス投資というのは何が良いかって言うと…
さすがにFOMCの決定とか、FRBのパウエルさんの話とか、僕が今日言ったことぐらいは理解してて欲しいけど、それぐらいを理解したら何となく世界全体を眺めながらも、そこで勝負をしないっていうことですね。
「株式市場で大きな利益を取ってやろう」「短期トレードをしよう」とかはしないということです。
上には上がいるので、生半可な知識では戦えない。
だったらインデックス投資という、時間の意味で一番ローコスト、そしてストレス的にもローコスト。
それをやっていれば良いんじゃないかな~と思います。
株式のトレードっていうのは、買うタイミングと売るタイミングを見極めるっていうのが一番時間がかかるし、一番ストレスがかかるんですよ。
そこから全て解放されていて、ハイリターンは当然狙えないんだけれども、ローリスクで年利・平均利回り5%ぐらいで回ると言われているものがそのまま自分の向こう20年に反映されたならば、資産は2倍以上になるわけですよ。
それで十分じゃないですか。
ローリスクで2倍ぐらいになったら良いな~っていうね。
インデックス投資の強さっていうのは、この混乱の時にこそ発揮されるのかな~って思いますね。
買うポイントなんてわからないじゃないですか。
全くわかりませんよ。
僕は全くわからないから淡々と買っています。
当然僕は、仮想通貨とかブロックチェーンとかNFTの未来にも、ものすごく期待をしているので。
「世界を変える」って期待をしているので、これらの主要通貨を毎日少額買っています。
なぜなら毎月1回だと、あまりにも価格差が激しすぎてドルコスト平均法にあまりならないんですよね。
だから毎日低額を買っているっていう感じですね。
この混乱の株式市場・経済においてはインデックス投資というものが、そして感情を一切排する買い方というものが、より良い時代だな~と思いますね。

ただそこに甘んじることなく、情報は取り続けて欲しいかな~って思いますね。
そしてその次の行動をどうしていくかっていうのは、自分次第ですからね。
だから引き続き、一緒に頑張っていきましょう。

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