表面的な知識でも繰り返していけば本物に近づく。

人に好かれるセリフ
「私も同じだから、わかる」⇒「同じではないけれど、わかる気がする」

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このページはVoicy「澤円の深夜の福音ラジオ」1511回を、文字起こし・編集したものです。

【1511回】表面的な知識でも繰り返していけば本物に近づく。 | 澤円「澤円の茶話会ラジオ」/ Voicy - 音声プラットフォーム
音声放送チャンネル「澤円」の「【1511回】表面的な知識でも繰り返していけば本物に近づく。(2022年5月9日放送)」。Voicy - 音声プラットフォーム

最近の流行りは「デザイン」と「アート」

今日はですね、付焼刃で表面的な知識がなくっても、ガンガン話しちゃおうぜっていう、悪魔の囁き的なお誘いになります。

というのもですね、なんとなく、何か専門領域のことを語るには、資格を持ってなきゃとか、何かの実績がなきゃとか、誰かの推薦がなきゃとか。

そういう感じで条件を付けて、結局語らずに終わるという風にしてしまっている人って多いような、そういう印象があるんですね。

思い込みかもしれないですけれども、なんとなく、そんな気がしてると。

というのも、”あなた、そんだけの経験があるんだから、どんどん話しちゃえば良いじゃん。コンテンツにして、どんどんアピールしちゃえば良いじゃん”みたいな感じで、誰かに言われてですね。

”いえいえ、私なんて…”とかですね。

”いや、私は専門家としては、まだ経験不足なので…”とかですね。

”資格を持っていないので…”とかですね。

”私よりも、上がいるので…”とか、そんな感じでですね。

遠慮しちゃって、何もアウトプットしない人っていうのが、結構いてですね。

勿体ないな~と思ってたんですね。

こっちの方が、たぶんですね、多数派だと僕は思ってるんですよね。

それほどの専門家でも何でもないんだけれども、”どんどん言っちゃおうぜ、ウェーイ”っていう感じの人っていうのは、少なくとも僕の周りには、かなりの少数派だな~と思うんですね。

そして、僕の場合はですね、どんどん言っちゃうようにしてるんですね。

昔は、結構遠慮してた部分あるかなと、自覚をしています。

なんとなく、こんなことを言うと…

それこそ、その道の権威のある人にですね、睨まれるんじゃないかとか。

なんとなく、そんな感じで思ってたこともあるんですけれども、「今は、もう関係ないや」っていう感じでですね。

どんどん自分の方から、情報発信するようにしています。

というのもですね。

そうやって、情報発信していくことによって、更に身に付いていく。

それも、かなりのスピードで、本物になっていくという実感があるからなんですよね。

もちろん、それ以上に詳しい人っていうのが現れた時に、その人とガチ対決をしてですね。

真っ向勝負とかをすりゃ、負けるかもしれないですけど、そんな必要ないですからね。

別に世の中は、全てコンペティションで構成されているわけではないので。

何でもかんでも、対立軸にする必要はなくって。

自分よりも詳しい人が現れたんだったら、これ幸いとですね。

”私は、こういう風に解釈してるんですけれども、正しいでしょうか?”とか。

そんな感じで言えば、良いんじゃないかな~と思うんですよね。

最近、僕はですね。

アートとか、デザインという文脈で、ビジネスの中で語ること、増えてるんですけれども。

僕自身は、アートも、デザインも、全く経験はないんですよね。

そういう意味で言うと、”あなたは、語る資格ないんじゃないか?”と言う人も、結構いるんじゃないかと思うんですが。

ただですね、勉強してないわけじゃないわけですね。

本も読んでいるし、いろんな人の話も聞いているし。

例えば、アートだったら、美術館なんかにも行くし。

そして、アート作品が飾ってあれば、ちゃんとそれをじっくり観察するしっていう感じで、働きかけはしていると。

だけど、別に美術大学を出たわけでもないし。

実際、僕自身が絵を描くわけでもないわけですね。

だけど、語るということは、やるようにしているんです。

というのも、語る為には、知ってなきゃいけないですよね?

そして、語ろうと思うと、欠けている部分、見つかりますんで。

「その欠けている部分を、埋めなきゃ」っていう風になって、また勉強するわけですね。

なので、アウトプットファーストの考え方っていうのが、ここにも出てくるという風に考えています。

何度かですね、このVoicyで、Brandon K. Hillさんの名前、出してますけれども。

特に、デザインという文脈で言えば…

僕は、親友にデザイナーがいるので、困ったら相談できるわけですね。

そして、デザインという文脈では、何人かプロがいるので。

そういう人達の話を引用したりとか。

もちろん、デザインの本を読んだりとか。

バイブルとしては、柏木博さんという方の書いた「デザインの教科書」っていうのを、しっかり読み込んでですね。

そこの中に書かれている内容っていうのを、自分なりに理解をして。

そして、語れるようにする。

そういう準備をしてるわけですね。

そして必ず、デザインについて語る時とか、アートについて語る時には、”これは、僕の言葉というよりも、僕が学ぶ過程で知ったことです”という前提で話をするわけですね。

”本を読んだところによると…”とか、”○○さんが話している内容の受け売りになりますが…”とか。

そんな感じで、語るわけですね。

ただ、そこでの解釈というのを、”…であるが故に、私の専門領域である○○と△△で共通点がある”というような形で、点と点をつなぐという作業をすると、話が広がっていくわけですよね。

あるいは、相手が理解をしやすくなると。

つまり、何かアートとか、デザインとかっていう、僕の専門領域以外のものを何で引っ張り出してくるのかっていうと、わかりやすくするためなんですよね。

何か物事を伝える時に、そういう文脈で話をした方が、相手が理解しやすいことっていうのは、結構あるわけですね。

そして、「あ、なるほど、そういうことなのね」という風に理解してもらう為には、そういう文脈というのを持ってくれば良いと。

例えば、「デザイン」というキーワードですと、アフォーダンスなんていう言葉が出てくるわけですね。

「何かの行動を引き出す」というような、キーワードになるわけなんですけれども。

その時に、ドアのノブというのを例に取って、話をしたりすると。

ノブというのが、どういうデザインかと言うと、「掴む」という行動を引き出す為に、ああいう形になっていますよね、とかですね。

だけど、ドアのノブというものだけを見た時には、「押せば良いのか、引けば良いのか」っていうのは、わからないと。

ですので、必要に応じて、「PUSH」とか、「PULL」とかっていう文字で、それは説明しなきゃいけないという話になってくると。

だけど、デザインでそれを解決しようと思ったら、片側にはドアノブを付けず、板かなんかを貼っておくと。

そして、反対側には、引っ張りたくなるような形の取っ手を付けておくと、片側は必ず押すし、反対側は必ず引っ張るという行動を引き出すことができるわけですね。

この「行動を引き出す」というのを、アフォードするなんていう表現をするらしいんですけれども。

この辺は、アフォーダンスに纏わる本から、得た知識なんですよね。

これも、受け売りなわけです。

だけど、”行動を引き出す為には、デザインの力というのが必要ですよね”という話であれば、今の例っていうのは、メチャクチャわかりやすいんじゃないかな~と思うんですね。

そこから、僕の専門領域であるテクノロジーの話なんかに、つなげることもできるんですよね。

”…というような形で、人の行動を引き出すような画面・デザインにしていきましょう”とかですね。

”そういう、人の行動を引き出すような組織デザインにしていきましょう”とか。

”その為には、今のデザインこうなっているけれども、これだと人はちょっと理解しづらいだろうから、自然とこういう行動になるように、この画面はこういうレイアウトにしませんか?”とかですね。

あるいは、”こういう風に文言を変えて、制度を理解しやすいようにしませんか?”とかいう提案ができるわけですね。

これも、「デザイン」というキーワードから、わかりやすく相手に伝えるっていうところにつなげられているんじゃないかと。

僕は、少なくとも解釈してるわけですよね。

という感じでですね。

自分の専門領域とか、自分が専門にやっている仕事というものに対して、付け加えるという意味で、全く別領域のものっていうのを、表面的でも良いのでちょっと齧っておいて。

その齧った知識というものを転用して、自分の専門領域に深みを作っていくっていうテクニックって、すぐ使えると思うんですよ。

そして、これをですね。

なんとなく、難しく感じてしまっているのは、ほとんどの場合、遠慮だと思うんですよね。

もしかしたら、恐怖心かもしれないですね。

「なんか、あの人がこんなことを言ってくるんじゃないか?」という風に心配する人もいるんじゃないかと思うんですけど、そういう時にはですね。

”澤がVoicyで言ってたから、とりあえず試してみました”って言えば良いんですね(笑)

僕のせいにしちゃえば、良いわけですね(笑)

何かゴチャゴチャ言ってくる人がいたら、”「いや~、他に詳しい人がいっぱいいるのはわかっているんですけれども、とりあえず表面的なものでも語ってみれば、だんだん自分も理解できますよ」って澤が言ってたんで、それを試してるんです”という風に言えば良いかと。

”そして、試してみたら結構良い感じなので、あなたもやってみては如何ですか?”という風に言えば良いんじゃないかな~と思うんですね。

そもそもですね、他の人が、”いや、あなた専門家でもないのに、そういうのを言うのは…”っていう風に言ってくるヤツは、暇ですから。

あんまり、相手にする必要ないんですよね。

放っときゃ良いんですね。

なので、そういう連中は、放っておいてですね。

とりあえず、自分は試してみるという風に思えるかどうか。

これによって、自分の成長っていうのは、結構変わってくるんじゃないかと思うんですよね。

そして、おかげさまでですね。

僕も、デザインとか、アートとかっていうことに関して、いろんなところで話をするようになったらですね。

ほんとに、その情報って、どんどんアップデートされていくんですよね。

そして、カミさんもですね。

僕が、そうやって表面的な知識で一生懸命語っているっていうのを知ってますんで。

専門家の目で、ちゃんとアドバイスもくれるし。

そして、おかげさまで。

そうやって僕が語ることによって、僕自身のアンテナも鋭敏になっていって。

世の中にあるデザインとか、アートとかの情報に、どんどん敏感になってるんですよね。

結果的に、僕自身の知識というのも、結構アップデートされてるんじゃないかな~と思っています。

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