人に好かれるセリフ
「ついでにお願いね」
⇒「この件も追加でお願いできますか?」
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このページは、Voicy「大河内薫マネリテ戦略室ラジオ」2022/7/30分を、文字起こし・編集したものです。
今日は、値付けの話をしたいんです。
値付けをするケースは、なかなかないと思うんですね。
僕も税理士法人で勤めて税理士業務をやっていた頃は、値段を付けることなんて一切なかったわけですよ。
僕が初めて値を付けたのは、1ドル=80円ぐらいの頃にアメリカのアパレルショップから輸入したものを自分でネットショップを作って売りさばいていた頃です。
しかし値付けって、なかなかする機会がないんですよね。
なので初めてビジネスを興すとか、「個人事業主・経営者になりました」「脱サラしました」みたいな人は、思いっ切り値付けを間違えている時があるんですよ。
当然、自分に価値があるから相場を見て、”これぐらいの値段だ!”と言うのは間違っていないし、結構高めに設定して欲しいと思うんですよ。
やっぱり日本人は値付けをしたことがないし、お金に対して臆病だから「いやいや、それ安すぎでしょ?」という値段を言ってくる人も多いです。
一方で、ムチャクチャな人もいるんですよね。
そもそも値段は誰が付けるかと言うと、物理的には商売を始めた時にその人が付けるんだけど、最終的には市場が頷くかどうかで決まるわけですよ。
つまり値段は、市場が決めるんですね。
市場が”うん、それ価値があるよ”と言ったら1億円にでも2億円にでもなるし、どんなにクオリティーがあってどんなに素晴らしいものでも、市場が”いや、要りません”と言ったら値段は下がっていくわけですよ。
需要と供給と言っても良いかもしれない。
今メチャクチャ高性能でメチャクチャデザインが良いガラケーが出ても、誰も買わないじゃないですか。
クオリティーとしては史上最高のガラケー、買わないですよね?
そうなんですよ。
価値はあるんだけれど、値段が付かないものがあるわけですね。
一方で、ポンジスキームまがいのトークン・暗号資産・仮想通貨も、市場がポンジスキームに気づいていないと値段が付いちゃうわけですよ。
だから市場が、値段を付けるわけですよね。
ここは一つ、頭に入れておかなきゃいけないんですね。
値付けは本当にいろんな視点があるし、いろんな角度から見ると難しいものなんだけれど、「市場が値段を付ける」というファクターは覚えておいて損はないのかな~と思います。
そしてこれからが本題で、名前だけで値段が高くなってしまっているものってありませんか?
僕は最近コンサルティングという言葉と値段が、ものすごく気になるんですよね。
特にTwitterとかで「コンサルティングしま~す」みたいな感じで、値段を伏してツイートをしている方が、今も昔もいる。
コンサルティングと名乗っている商売は、往々にして値段が高すぎるんじゃないかな~と思います。
なぜなら、オーダーメイドだからなんですよね。
市場がないんですよ。
その人が価値を感じてくれるんであれば、値段は自由になる。
こういうケースもあるんだと、覚えておいてください。
そしてこういうところには詐欺もたくさんいると、覚えておいてください。
「コンサルティングとは名ばかりで、お話になりませんよ」みたいなものもたくさんある。
例えば「SNSマーケティングのコンサルティングをします!」みたいな人がいて、その人のTwitterアカウントが10000フォロワーぐらいしかいないとする。
僕は、90000フォロワーいるんですよね。
でも、別にSNSコンサルをやらないんですよ。
何ならVoicyの生配信とかYouTubeライブで訊かれたら、調子に乗って答えちゃう時があるわけですよね。
”YouTubeのコンサルティングをします!”と言っている人のアカウントを見にいくと、YouTubeチャンネルが公開されていなかったりするんですよ。
公開されているものは、登録者数300人とかだったりするわけですね。
「あれ、コンサルティングとは…?」みたいなことが、非常に気になるんですね。
でも成り立ってしまうのがコンサルティングという商売なので、気を付けて欲しいな~と。
相場がないんです。
そして、市場もないんです。
コンサルティングは、あなたに対してのオーダーメイド。
つまり市場は一人なので、その人が価値を感じればそこに高い値段も付いてしまうわけですね。
なのでコンサルティングが今も昔もずっとビジネスとしてあるのは、そういうことかと。
人を救うこともあれば、人を陥れることもあるんだなと。
なので値付けは、日本人は特に下手ですから。
値付け関連の話は気を付けて、自分の中に受け入れていって欲しいな~と思います。
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